第22話 バレない様にしよう

俺はゆっくりと目を開けた。

(おー!これは!)


目を開けてみると、着ていた服装がいい感じの制服に変わっていた。

(いかにも、アニメに出てくるイケメンが着る制服って感じだな。これは素晴らしいぞ。)


「どうですか?これが我が学園の制服です。私が許可した人間のみ魔法陣が発動してその場で強制的に制服に変化する仕組みなんですよ。」


「すごくいいと思います!ありがとうございます校長先生!」

うん。見た目的にもすごくセンスのいい俺好みの服だ。

まぁ、ただ一つ気になるのは元々俺が着ていた服がどこに行ったんだろうね。


「さて、では合格者として今日合格した生徒達と合流してくださいね。今から向かえば、学園や寮の説明をする時間に丁度間に合うと思いますし。」

「はい、わかりました。ありがとうございます。」


(何か俺が着ていた服はどうなったのか言われないね。もういいや。このいい感じの制服の為に生贄になったと思う事にしよう。まぁ何はともあれ合格した事だしよかったわ。後は個人的に同じ特異属性者に会ってみたいって所かな。)

っと思いながらスタスタと校長室を後にしようとすると。


「あ、すみません。一つ言い忘れてました。これからおそらく同期の仲間もできて属性の話などもするかと思いますが、とりあえず試験でのフリーパスでの件と、キョウ君の特異属性の件に関してはあまり公に(おおやけ)に喋らない様にして下さいね。」

(あ~、はいはい。何となく言いたい事は分かる気がする。)


「大丈夫です。試験の事は当然ですし、俺の属性の事も公になれば色々と揉め事や生徒同士のトラブルになりかねないからですよね。」

俺がそう言うと校長先生は少し驚いた様な表情だ。


「確かに、その通りです。よくわかりましたね。」

(ふふん。ま、だてに前世で30年生きていないからな!)


「何となくそうかなぁって思いまして。」

って言っとけば問題ないだろ。


「そうですね。分かっているなら大丈夫です。今日から卒業まで宜しくお願いしますね。」

「こちらこそ、宜しくお願いします!じゃ、校長先生失礼します。」

こうして俺は校長室を出て、合格した生徒達が集まってる場所へと足を進めた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る