第9話 驚愕


ソフィアが専属担当に決まった俺は、自分のスキルについてソフィアに説明する事にした。


「じゃあ先ずは、俺が持ってる神話級ミソロジースキルから説明するよ。」


「み、神話級ミソロジーですか…!?」


俺が英雄級ヒーロー以上のスキルを持っている事には気付いていたソフィアだが、流石に神話級ミソロジーだとは思っていなかったらしく、顔に驚愕の色を浮かべていた。


「あぁ、俺は2つ神話級ミソロジースキルを持ってるんだが…」


「2つも!?それって一体どうやって!?」


余程衝撃的だったらしく、ソフィアは先程までの冷静さを失っていた。


「え、あ、あぁ色々あって…。」


「し、失礼しました。私は先天的には鑑定系スキルしか持っていなかったので…。新しいスキルの習得に躍起になっていた時期があったもので少し過剰反応してしまいました…。」


「スキルの習得を目指していたと言う事は冒険者か何かを目指してたのか?」


「はい。子供の頃から自由と強さを兼ね備えた高ランク冒険者に憧れていたので…。神話級ミソロジースキルを2つも持っているだなんて羨ましくて仕方がないです…。」


落ち着きを取り戻すと今度は羨望の眼差しを向けてくるソフィアに少し話しづらさを感じながらも、俺は今度こそ説明を始めた。 


「先ず1つ目は『剣神スワード・マスター』についてだ。俺も詳しくは分からないんだが、俺の身体能力や剣術強化、あとは飛斬撃?ってのを扱えたりするらしい。」


「飛斬撃と言うと王国直属の騎士団でも上位の騎士や、相当高ランクの冒険者の方でないと扱えない技になりますね。神話級ミソロジーにもなると一体どれ程の威力になるのか…。」


俺が『剣神スワード・マスター』について説明すると、少しの間ぶつぶつ考え込んでいたソフィア。もしかしたら剣術を得意としているのだろうか?


「あ、私ったらまた…。次のスキルについての説明をお願いします。」


少し顔を赤くして現実に戻って来たソフィアに、俺はもう1つの神話級ミソロジースキル『風の支配者ウインド・ルーラー』についての説明を始めた。


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