第7話 冒険者登録


早速ギルドに入った俺は、何人か居た受付嬢の中で最も俺の好みだった茶髪ロングの髪に整った顔立ちをした受付嬢の元へ向かった。


「すみません。冒険者ギルドへ来たのは初めてでして。冒険者として活動したいのですがどうすれば良いでしょうか?」


受付嬢が俺の問いに答える。


「先ずは登録する前に自己紹介をしておきます。私はこの冒険者ギルドで受付嬢をしているソフィアです。初めての方でしたらこちらの冒険者カードにお名前とご自身のスキルをご記入下さい。

ただ、最悪スキルの欄は無記入でも構わないですよ。スキルは開示しておくと他の冒険者とパーティを組みやすいと言うメリットはありますが。それと、冒険者は同業者に舐められる様では駄目ですし、同じ冒険者や私に対してもそんなに丁寧な口調で話す必要はありませんよ。」


「わかりまし…分かったよ。なら今のところパーティを組むつもりは無いから、スキルの欄は空けておこう。それと、スキルについてあまり詳しく知らないから少し教えて貰えないかな?」


リュウトとカードに記入した俺は再び疑問を投げかけた。流石に神話級ミソロジー伝説級レジェンドスキルを持った人間がゴロゴロ居るとは思わないが、スキルの希少性を聞いておきたかったのだ。


因みにソフィアは上級アドバンススキルの『鑑定』を持っており、性能は俺の持つ『世界眼』の下位互換の様なものらしかった。


「では先ずはスキルの説明から。スキルは生まれ持った時から持っている先天性のものと、経験を積んでいく中で習得した後天性のものの2つに分かれています。


また、スキルを使用する事でスキルのレベルは上がっていって、上限のLv10に達したスキルが上位互換のスキルに進化する事もあるようです。

先天性のスキルは珍しいですし、後天的に習得するにもかなりの経験を積む必要があるのでスキルの習得者は決して多くありません。

ただ、高ランクの冒険者にもなると複数スキルを保有している方が殆どのようですね。


それと、スキルは自分にとって切り札になり得るものです。自分のスキルを無闇にひけらかすのも、他人に何のスキルを持っているのか聞くのもやめた方が良いでしょうね。」


それを聞いた俺はますますスキルの事は他人には黙っていようと考えを固めるのだった。

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