第6話 冒険者ギルドへ


今後の展望に不安を抱える俺だったが、ズボンの右ポケットに革製のポシェットが入っている事に気付いた。神がくれた物なのだから普通の物では無いだろうと思い、これも『世界眼』で確認してみる。


英雄級ヒーロー アイテムボックス

物体・生命を問わず最大内容量1トンまで収容可能


1トンとは随分とキリが良いなと思った俺だったが、すぐに中に布袋が入っている事に気付きそれを取り出す。中にはこれまたキリの良い丁度100枚の金貨が入っていた。


『世界眼』で見ても純金製である事しか分からなかったので、貨幣の価値については分からなかったが、この辺は生活して行く内に把握出来るだろう。ひとまず自分の能力と装備を確認し終え、恐らく大金であろう金貨100枚の存在を確認して気力を取り戻した俺は路地裏を出て街を探索する事にした。


恐らく文明の発展度は俺が元居た世界と比べると遅れてはいるが、軽く見て回っただけでも雑貨屋や青果店、レストランらしき店などが立ち並んでおり、通りは多くの人々で賑わっている。


「さて、ここからどうすべきか…。」


腹は減っていないので暫く歩いていた俺は、[テルリッツ王国 冒険者ギルドワーテル支部]と書かれた看板を掲げる施設を発見し、入ってみる事にした。



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一部修正しました。

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