第14話
そして…俺達は遂に5階に辿り着いた。
ここに『thee(中略)絶許団』のリーダーがいるはずだが…見当たらない。
辺りを調べていると、壁に一枚の絵が飾られていた。
俺はその絵を写真に収め、美雪さんのお父さんに送った。
しばらくすると返信が届いた。そこにはこんな事が書かれていた。
『これは私のかつての友人であり絶許団の首領、
そうだったんだ……。
『ありがとう、助かったよ。ところで君たちは今どこにいる?』
俺はそれについて説明し、『thee(中略)絶許団』のリーダーを倒す為にこれから最上階の6階へ向かう所だと言った。
すると、『分かった。俺達もすぐ向かうからそこで待っていてくれ。俺達が着いたら一緒に倒そう!』と返事が来た。
俺達はエレベーターに乗り、屋上へと向かった。
屋上に着くと同時に、外から爆音が聞こえてきた。
「何の音だ?」
真紅郎がそう言うのとほぼ同時に、一人の男が飛び出して来た。
男はこちらを見るなり言った。
「よくここまで来た、椎名の娘の友人達よ。私は『
俺はたまらず叫ぶ。
「美雪さんを…返せ!」
入井はそれを聞いてニヤリと笑い、こう返した。
「案ずるな…椎名の娘は無事だ。私が用事があるのはあくまで夫妻の方だからな」
それを聞いていた真紅郎が口を開く。
「じゃあなんで、美雪さんを連れて行ったんだ?」
「ふむ……それはな……」
そう言って、またもやニヤリと笑う。
「椎名夫妻との遺恨を晴らす為よ…私との因縁については椎名から聞いておろう?」
確かに美雪さんのお父さんがそんな事を行ってたな。
「つまり、貴方が美雪さんを連れ去ったのは椎名さんのせいだと……そういうことですか!?」
「ああ、そうだとも! そもそもあいつらが気に入らないなどと難癖を付けて私を縛って山林に捨てなければよかったのだ!」
あ、あの話本当だったんだ。
「それで、椎名さんへの恨みを晴らしたいから美雪さんを人質に取ったという訳ですね……」
こいつはとんでもない卑劣漢だ…そう思いつつほぞを噛んだ。
すると…俺達の後ろから声がした。
「タケル君達、待たせたね!」
そこには武装した美雪さんのご両親がいた。
いよいよ最終決戦だ。
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