第7話 『虐待』と『喧嘩』

母親はよく自分を虐待した数日後ぐらいに

いつも決まってこう言うんだとか


「あんなの『ただの喧嘩』でしょ?」


いやいや……喧嘩で殺し合いとかあるか?

アニメや漫画の見すぎでしょ


貴方の子どもを父親を

貴方の手で殺そうとしたのを

全然分かってないんだろうな


傷が出来た時には

「痛かったね。ごめんね」って言って

処置をしてくれた時もあった

でもそれも稀


全部は『ただの喧嘩』で済んでしまう


あれが喧嘩?

冗談じゃない

誰のせいでこうなってるんだ


『ここから逃げられない』

『誰も助けてくれない』


あの人が生きてる限り

自分はあの人の奴隷なんだ


あの人の中で自分は

ちゃんと『子ども』なんだろうか?

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