季節


頭はいつ直るのですか?


全員から好きだと言ってもらえる日は、

いつになるでしょうか?


春が来れば母に会える

夏になれば父が迎えに来る

秋は兄が僕を待っていて、

冬と一緒に妹と帰るのだ


僕の名前は季節で、家の名前は時間

僕はいつだって待つことが出来る


何度巡ろうとも、僕は僕

僕の中で僕は回る


なら最後に静に瞬きをして僕に答えて

動かない口を綻ばせて

涎が垂れてもいいから、どうか笑って


最後に思う事は何だろう

怒りに任せたあの時

戻らない形

憎しみで染まる内臓


他人に願うなんて、お前には似合わなかった

人を思うなんて事難しかったんだろ


分かってるよ

だからさようなら

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