第692話 中国ドラマ『明蘭』を見て、皇帝ってすごいんだなあと思った話。(2023年6月21日)

中国ドラマ『明蘭』を見て、皇帝ってすごいんだなあと思った話です。(2023年6月21日)


私が見た回では、科挙(官吏登用試験)が終わったんですけど、身分が高い人が聞けば、落選の理由を教えてくれる設定だったのです。しかも、身分が高いご子息も容赦なく落選するから、ドラマ内では科挙には権力って通用しないんだなあと思ってたんですけど。


女狐系妓女につけこまれて囲うことになり、子どもを二人も産ませた馬鹿男がいるんですけど、彼は女主人公が子どもの頃に助けてくれた恩人だったのです。まさか女狐系に騙され、囲うはめになるとは思わなかった。もちろん馬鹿男なので女狐系キャラに騙されてるとは、本人は思っていません。馬鹿男のばあやは気づいているけど。


その馬鹿男が科挙に落第したのですが、その理由が「政治より妓楼で遊ぶ方が重要」というようなことを言い放ち、皇帝の不興をかった男を公の場で擁護したということが理由のようです。皇帝が、馬鹿男が50歳になるまで科挙の受験を禁止したんだって。皇帝すごい。


有名な名家のご子息も容赦なく落とすくらいに公平な科挙でも、皇帝を怒らせると受験資格を失うんだなあと思って。

嫡子(正妻の子)も庶子(側室の子)も平等に門戸が開かれているのはすごいなあと思ってたんですけど。でも商人とかだと受験できないのかなあ。


女主人公のお兄ちゃん(正妻の息子)が13位で合格し、側室(女狐)の子はあっさり落第して面白いです。ずっと、正妻が側室に虐げられていたのですが(夫が側室をひいきして通い詰めるとか)今は、夫が正妻と息子に会いに行きまくっていて楽しいです。


女主人公は科挙の前に、兄ふたりに膝当てを手作りして渡していたのですが、正妻は大切に受け取ってくれて、側室の息子は「こんなカッコ悪い膝当てつけたくない」ってポイっと放り投げたのよー!! 本当に、落ちてすっきり。女狐の息子嫌いー。

女主人公だってねえ、側室(女狐)の息子になんか、膝当てあげたくなかったよ。でも屋敷内で立場が弱いことがわかってるから、ちゃんと、正妻にも女狐にも従順なところを見せておかないとダメなのよー!!


そして今は、皇帝に養子を取るの取らないのっていう話になっていて面白いです。


無能で手柄も無く、子だくさんな親王(一番年上)か、有能で子どもが一人の年下の親王のどちらが養子になり、皇太子になるか注目が集まっているみたいです。

私としては『有能で子どもが一人の年下の親王』の方がいいなあと思うんですけど……。


でも、私塾の授業で『無能な嫡子と有能な庶子のどちらが家を継ぐか?』ということに話を置き換えて議論された時、私は無能な如蘭(正妻の娘)と有能な墨蘭(女狐の娘)のどちらかを選ぶなら無能な如蘭(正妻の娘)がいいなあと思いました。

無能な如蘭(正妻の娘)は、女主人公に面倒事を押し付ける傾向にあるんですけど、でも女主人公を下げて自分を上げるとか、そういう陰湿で腹黒いことはしないのです。

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