第162話 小説の登場人物『嫌い』と言うのはマナー違反だと思いますか?

小説の登場人物『嫌い』と言うのはマナー違反だと思いますか?


私の別作品『ヒロインは好きになれなかったけれど、ストーリーには引き込まれて面白かった』という感想、私は好意的な感想だと思うんですけど。 でも触れているのですけど(こちらで触れているのはフリーゲームの登場人物への好悪の感情ですけど)私は『ストーリーには感動したけれど大嫌いな登場人物がいる』という感想は特にマナー違反だとは思わないです。


書き手の方によっては『ストーリーには感動したけれど大嫌いな登場人物がいる』という感想で傷つく可能性があると思うのですが、私のエッセイ/創作論で『以下『カルマの塔』本編のネタバレを含む感想です。めちゃくちゃ偏った個人の感想です。閲覧にはご注意ください。』と前置きして好きなように『自分が小説を読んで思ったこと』を記載するのはまったく問題ないと思っています。


だって私ちゃんと書いているのです!!

『めちゃくちゃ偏った個人の感想です。閲覧にはご注意ください』って!!


私の偏った感想を『その小説を読んだ大多数の方がそう思っている』ように誤認させる書き方とかならダメかなあと思うんですけど。

あと「この小説は読まない方がいいです」系の小説否定の文章はダメかなあと思うんですけど。


多数の登場人物が作品を彩る長編小説って、好きなキャラもいれば嫌いなキャラもいるのって普通じゃないですか?

私は自分の小説のキャラ、好きでも嫌いでも興味深い感想だと感じるタイプの書き手です。

どのキャラを好きで、どのキャラを嫌うかって、性格出ますよね……!!


私は『カルマの塔』という長編小説に登場するヴィクトーリアという女性キャラが憎しみを感じるほどに大嫌いなんですけど、それはヴィクトーリアという女性キャラが鬼のように努力をしている男主人公に全くつり合わない、怠惰で礼儀知らずなキャラで、でも外見だけは素晴らしく、笑顔が素敵という設定なので、本当、周囲の努力する女性キャラにとっては邪魔以外の何物でもないと思うのです。

私が努力に努力を重ねるルトガルド派です!!

ルトガルドに足りないのは図々しさ(勇気)だけだったと思います……。


私、本当に、心からヴィクトーリアという女性キャラが大嫌いです。

外見の良さと自分の恋情の押し付けと、何を言われても折れない図々しさで男主人公の婚約者の座におさまった女性キャラを、女性視点(私視点)で見て大嫌いと思っても全然問題ないと思います。

努力している有能な女性を押しのけて無能(ヴィクトーリア)が最上級に素敵な男性キャラの隣におさまったんですよ。ヴィクトーリアを好きになる要素ある?


たぶん男性の方は『最上級の容姿と笑顔と愛情』を持つキャラに好感を抱く場合が多いと思うんですけど、女性の私は女性キャラの『最上級の容姿と笑顔と愛情』にほとんど魅力を感じないのです。

私は、めちゃくちゃ努力して様々なことを吸収して上り詰めようとする『カルマの塔』の男主人公に追随する努力家の女性キャラが、彼の隣に相応しいと思いました。


ヴィクトーリアはただお菓子作ってるだけで『カルマの塔』の男主人公のただ一人のパートナーになりたいなんて図々しすぎるのよ……!!


と思いました。

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