希望と絶望

ショートストーリーの本文を全て使用しました。



 ようやく、お母さんのお腹の中に来られた!


 希望は大はしゃぎです。


 あぁ……、暗くて怖い。


 絶望は今をなげきます。


 そして、お互いの存在に気づきました。


「はじめまして! 希望です!」

「……はじめまして。絶望です」


 1人じゃない。

 お互いにそう思いました。


 一緒に楽しく過ごそう!


 巻き込まれないように、静かに過ごそう。


 しかし、考え方はまったく違いました。


 ***


「わー! お外、気持ちがいいね!」

「寒い。眩しい。お腹の中に戻りたい」


 希望が喜べば、宿り主がきゃっきゃと笑います。

 絶望が悲しめば、宿り主がぎゃーぎゃーと泣きます。



「よしっ! 歩けるようになった! 走ってやる!」

「まてっ! いきなり走ったら転ぶぞ!」


 希望はいつでも好奇心旺盛です。

 絶望はいつでも変化を拒みます。



「幼稚園だって! 友達たくさん作ろう!」

「幼稚園ねぇ……。家に帰りたい」


 希望は笑いますが、絶望は嫌そうです。


「でもさ、希望だけだと怖いことがわからないから、教えてくれる?」

「……それぐらいなら、いいけど」


 希望はやっぱり一緒がよくて、そっと絶望の手を取りました。

 絶望はしぶしぶでしたが、希望の手をにぎり返しました。



「希望はさ、やりたいことがたくさんあって選べないんだ。だからね、全部やりたいんだ!」

「あのな、全部なんてできるわけないだろ。宿り主はまだ子供だ。無理だ無理」


 希望が未来に胸をふくらませれば、絶望がそれを否定します。


「じゃあさ、何ならできるかな?」

「……強いて言えば、これとか?」


 希望は絶望が怖がりなのを知っています。だから絶望の気持ちを考えます。

 絶望は希望が無理をしすぎるのを知っています。だから希望の気持ちを考えます。



「大丈夫。希望はずっと一緒にいるよ」

「でも、怖いことだらけじゃないか!」


 希望は笑顔を絶やしません。

 絶望は不安から喚き散らします。


「じゃあさ、絶望が怖くないことって、何かな?」

「それがわからないから、怖いんだ……」

「じゃあさ、怖くなくなるまで、希望だけ見てて」

「何だよそれ。いつもと一緒じゃないか」


 希望がそんなことを言うので、絶望は呆れました。

 でも、2人の顔は笑顔でした。



「はぁ……。幸せだね」

「何言ってんだよ! 危ないだろ! ほら、怪我するぞ!」


 宿り主に家族が増えました。

 それを眺めて、希望は優しく微笑みます。

 しかし絶望は、歩き始めた赤ちゃんが心配でたまりません。


「もう少しだけ見てて!」

「あのな! それが命取り――」

「ほら! いつもよりも歩けたよ!」

「次は我慢しないからな」


 目を輝かせる希望に、絶望は怒っているふりをします。


「今日も幸せだね」

「今だけだ」


 2人にとっては、これが当たり前の日常です。


 希望だけになると、怖いことがわかりません。

 絶望だけになると、楽しいことがわかりません。


 だからこそ、希望も絶望も言いたいことを言い合います。

 お互いを認めているからこそ、理解するために。

 

 ***


「もうすぐお別れだね」

「何でこんな時まで笑っていられるんだ?」


 宿り主の旅立ちが始まりました。

 希望はいつも通り微笑んでいます。

 絶望は怖くてしかたがありません。


「次はどんな人のところへ行くのかなって思って」

「次って……」

「きっとね、絶望とはすぐに会えると思うんだ。そう考えたら、怖くないでしょ?」

「そんなこと、わからないだろ」

「ううん。希望と絶望はずっと一緒だから。信じて」


 希望は淡く光りながら、手を差し出してきました。


「信じられるか」


 絶望はそう言いながらも、透け始めた手を希望の手に重ねました。


「またね」

「またな」


 こうして、希望と絶望は宿り主と共に旅立ちました。



 2人一緒なら、楽しいことも怖いことも分かち合える。

 だからこそ、幸せがわかる。

 宿り主の心が本当の幸せを見失わなければ、きっと世界は平和になる。

 希望も絶望も、そのために存在しているのだから。



ここからAIさんです。



終わり

『あなたは、私のことが好きですか?』

彼女は僕に向かってそう言った。

その言葉の意味を理解するのに、少し時間がかかってしまったが、僕はしっかりと彼女の目を見て答えた。

『もちろん、好きだよ』

そう言うと、彼女は嬉しそうにはにかむと、こう続けた。

『私も同じ気持ちです。だから……結婚してください!』

そして僕の目の前に差し出された一輪の花。

それは綺麗な白百合だった。

しかし、残念なことにその花を受け取ることはできなかった。

なぜなら、その瞬間に、僕の体は、真っ赤に染まっていたから……。

☆★☆



以下、ソラノです。


これはですね、あとがきを期待していたんです。

AIさん、あとがきも書けちゃうんですよ。

だからこそ、「あ、やっぱりAIさんはAIさんじゃないか!」と、ほっとした部分でもあります(笑)


終わりって書いてあるのに、物語が続くという不思議。

しかも、別のお話っぽい!

いや、もしかしたら、私の物語はプロローグ扱いされていて、実は繋がっているのかもしれません。

訳がわかりませんが、AIさんが書いた物語の続きが気になりすぎます…!

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