第4話 夢想がネット作品に変わった時




 こんにちは。今日はお天気が不安定です。


 今年のゴールデンウィークは飛び石連休の方もいれば、超大型連休となった方。高速道路の渋滞復活など、昨年までとは違った連休でしたね。


 私は部屋の大掃除やら、久しぶりに夜中までキーボードに向かっていましたが(いい加減に戻します)、若い頃は平気で徹夜も…もう無理です。


 さて、これまで小学生の頃から頭の中で夢想していたり、高校生のときに初めて作品として書いたとはお話ししてきました。文章を書くのが苦手だったとも。


 それがいつ変わったのか。


 高校3年生のとき、私にとって人生初の両想いというものを経験します(…半年で終了…)。


 当時まだスマホなんてものもなく、ツールは手紙やノート。ただし、宿題で強制されたものでもありませんから、好き勝手なことをお互いにやり取りする間に、書くことへの苦手意識が消えました。


 その半年の間に、「アイディアを物語として形(活字)にしてほしい」と打診され、色々とリクエストを聞きながら1本の物語として仕上げたのが私の処女作の初稿となります。タイトルは「Time Up!(1994年印刷で初出[以降は初掲載年])」。当時「パソコン」はありませんでしたから「ワープロ」、保存媒体は「フロッピーディスク」です。(お若い方はご存じないかも…)


 つまり「活字作品にするため」最初から「デジタル」で作成していたことになります。(⇒後に役に立つとも知らず…)


 長文の苦手意識払拭とデジタル環境による改稿のしやすさ、ネタの持ち込みの全てが偶然に重なり、私の「物書き」が始まりました。「完成=既に活字」ですからクセ字が読みにくいと文句も出ませんしね。


 大学に進学した私。そこで出会ってしまったのです。「インターネット」とやらに(笑)。


 インターネットの超黎明期。自宅パソコンの普及前。生涯で初めて持ったメールアドレスは学生に配布されたもので、最初は既存のサイトを見ているだけでした。


 ある日、簡単な講習を受講すれば、個人サイト公開まで可能と教わります。もちろん全て無料!(その講習を後に側になるなんて…人生分かりません)


 最初は自身のプロフィールなどを書いたページを試作。すぐに書くことがなくなります。日記も(学校ですから)ツールなどもなく、自分で本文とHTML言語を「情報演習室に行って」書くことが必要だったので、現在のように即更新は無理でしたが、この時にWeb作成の基礎を叩き込みました。


 そのうち、周囲が当時社会現象ともなったアニメの「2次創作小説」を載せ始め、講義がない時間は演習室も混雑するように。その場で執筆ですからね、まるで養成所…。


 「そうか、その手が!」と、私も1996年夏に実験的小説サイトに転向。


 そう、私は既にデジタル原稿。基本の型に文章を埋め込めばOK。執筆と表示設定は自宅で。アップロードと動作確認だけを学校で行えば済んだのです。


 最初の掲載は、例の高3で書いた「Time Up!」とその続編(©️と改稿続編許可頂きました)。ジャンルは1,2が現代ファンタジー。その物語は「彼らが小6~高3&後日談」と全5本。「Time Up! (掲載版・1996年)」以降では現在の私の書き方である「キャラクターとの一体(憑依)化」「主力ヒロイン確立」の片鱗が既に出ています。

(文章と構成力があまりにも拙い…。画像データは消失していましたが、文章データが奇跡的に無事と判明。更新日が残っていたので詳細に書けています)


 平行し、企画設定から完全なオリジナル作品「五姉妹物語(1997年)」とその続編が全4本(日常・恋愛)が作られました。この頃に今は用いない画像背景や挿し絵を実装したことが掲載原稿を見るとわかります。


 「ETERNAL PROMISE【The Origin】」の作中ゲストで登場した大竹美保&萌の双子姉妹はこの時に作られた子ですから、本当は大長老格です。


 他にも挿し絵先行だった現「三月白書(別題初稿・葉月美弥&真弥姉妹 1999年)」など十数作。


 茜音は2000年に初期設定。作品は2006年以降です。物語のスケールから大先輩達をゲストで使う作品クロスオーバーも始まりました。



 振り返れば、私の創作活動は「偶然」と「技術試験」の要素が組合わせ。最初から1次創作のため周囲の原作ブームが去っても細々と継続できたものだったのです。



 それにしても、これだけのヒロインをどう生み出せたか…? あの子は?



 お時間一杯のようですので、続きは来週お話しします。「おぉ」となるか「おいおい」と思われるでしょうか…(笑)


 それでは、気温の寒暖差で油断して風邪も引きやすくなっています。どうぞご自愛ください。


 本日もありがとうございました。


 また来週、こちらでゆったりお待ちしております。

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