第4話

飛行機で海外に飛び立つ

なんて言ったら…


私は、

しばらく入院して連絡できない


そうメールで母に告げて

海外へ飛び立った。


涙が溢れて泣きながら

私は画家として、

大切な何かを見失っているのではないか

何が本当の幸せか


肩書きをえることに

どれほどの重みがあるか。


私は、画家として生きると決めている。

画家として生き、

画家として死ぬ。


と。

最高の傑作が

遺せれば

それでいい。


だけども、

母や父の温かいぬくもり。

母から、私に平凡でいいから

小さな幸せで生きてほしい。凄くなんてならなくていい。


そういわれ、

私にとって画家として

何が一番の幸せなのか揺らいだ


少なくとも、

第一話のように、

死を考えてしまうような

精神状態では

私は壊れてしまう。


みんなの前では笑顔でいなくては。

強い自分を演じなくては。


その矛盾が苦しい。


私は強くなんてない…


私は、

一度全てリセットし

再スタートをきると決意した。


飛行機に乗りながら

明かりをつけて

手紙を書こうとした。

あまりにも苦しかった。


苦しみの先に

光はあるのか。


私は春を待つ。


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