-17- ダブル・トライアングル

大星は、ユウナのことが好きなのかもしれない。でも・・・

(大星がユウナのことを好きだとしても、私が大星のことを好きでもいいんだよね。)

と、真夏は思った。今まで、真夏は、後ろ向きな考えだったり、自分を悲観することの方が多かった。そこを全て受け止めて、聞いてくれたのが昌彦だった。でも、それをはねのけて、明るい気持ちだけ届けてくれたのが大星だった。二人とも、真夏の大事な味方だ。真夏は、自分の気持ちが、少しずつ整理されていくのを感じていた。


「大星、後で、ちょっといい?」


大星は、

「おう。今でいいよ。」

と、言った。

「ええと、今だと、ちょっと恥ずかしいから。」

「分かった。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る