確認

「シンジに食べてほしいなって思ってさ。

味の保証はしないけど、お母さんが味見たら

結構美味しって…」


「そか」


まさか、要らないとも言えずに俺は受け取った。ハルは見てない。周りを見てもいないから。別に受け取ったところでどうこうないのだが、ハルは何気にやきもち焼きだということが昨日、判明したから見られるとヤバいかもしれなかった。


「で、シンジ。聞きたいことがあるんだけど、やっぱりまだ別れていないんだ?春川さんと」


「え」


「私はもう、そろそろ別れたのかな。なーんて思ったり…」


「ほら、春川さんてモテるのよ?

男子の噂知ってる?学年で一番可愛いって。

そ、それに軽そうだって…!」


ハルの悪口を言われたような気になり。

俺はむっとした。

クッキーを返した。


「俺さ、甘いもの食べないからさ。

ごめん…」


「え、うそうそ。

昔は好きだったじゃん、お菓子よく食べたよね??」


「いや。ほら、最近虫歯が気になり出してさ」


「え、うそうそ…!!!」



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