第20話
「うん。好きにしていい。私のこと
煮るなり焼くなりご自由にどうぞ💕」
「え」
「あ、もう、いっそ、食べちゃってもいい」
「え」
「あ、間違えた。逆か。
私がシンジを食べちゃうのか...!」
ハルはこう、意味深に言い直した。
ヤバイ。それはもう夜の運動会のこと、自然と考えてしまう台詞だった。
「あ、うそうそ。もしかしたら
いい点取れないかもしれないし!」と
俺は慌てふためいて言い直した。それでも、ハルは、
「んもー、煮え切らないなぁ、シンジは。
男でしょ?年頃の。性欲とかないわけ?
あるでしょ、ふつーに!!」
ずいと身を乗り出し、シャーペンを投げ捨て、
俺に超近距離になった。
キスはもう済ませてあるけど、流石に緊張する。なんだって、俺が金髪ギャルとこんなイチャイチャできんのか、未だに謎。
てか、未だに新鮮だからだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます