第21話

「んっ...」


ハルに唇を奪われた俺は両の手をじたばたさせた。まだ、俺は陰キャ。陽キャみたくキス慣れなんかしていないんだから、突然のキスは流石に戸惑う案件だった。


「ふ、ふぁ...」


解放された頃には気持ち良くてめまいがする一歩手前という重篤な症状になるその手前あたりの立ち位置に陥っていた。


「シンジのリアクションが面白過ぎて癖になりそう...ほんと、まだ慣れないねぇ...」


「ハル、あのさ、、かなりの

肉食系だよな」


「バカね、シンジ。外国ではみんなもじもじなんてしてないわよ。女の子達みんな、積極的にアプローチするもんなんだからね...」


「そ、そうか...」


「幼馴染ちゃんもバカだねぇ。多分、

シンジのこと大好きだったよ。だけどさ、

罰ゲーム告白による嘘告白だとか言っちゃってさ。早くに、好きだって、シンジに気持ち伝えればいいのにねぇ」


「まぁ、母さんは幼馴染のことは

あんま好きじゃないからなぁ...」


「シンジはまだ、ちょっと好きだったりすんの?幼馴染ちゃんのこと??」


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