応援コメント

ある女の話」への応援コメント


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    ラストのエピソード、哀れな気持ちややりきれなさのようなものを感じました。
    どうして、と涙する様子を読んでいて、直接の関係はないのですが試し行動を思い出しました。
    意識的、無意識的に関わらず、人というのは道理に合わない行動をしたり、アンビバレントな心理を抱いたり、儘ならないものですね。

    虐待を加害・被害の両側、外野といった様々な面から捉えているのが良かったです。
    同じ虐待という経験をしたからと言って、全ての被害者や加害者が同じ感情を抱き、同じ道を歩むわけではなく……
    善悪を決めつけて感情的になるのではなく、冷静に虐待という問題と向き合う姿勢を感じました。

    淹れた人の腕によって味の良し悪しが変わるコーヒー、醜い見た目だけど美味しいお菓子、外面だけではわからない人の内面。
    人の精神については、いくら知ってもなかなかコレとは断言できませんね。流動的なものであるし、影響を与える要因も複雑で、氏か育ちか問題もあります。
    佐東さんを変えたのは虐待か?という問いに、変えたのか、変わったのか、それとも元からそうだったのか、と多角的に切り込んでいるところも良かったです。
    メインキャラにとどまらず、全体的に様々な立場の人物が描かれているところも良かったです。

    伏線やひっくり返るストーリー、見えてくる事実。
    もちろんミステリ、サスペンスとしても非常に楽しませていただきました。

    とても面白く読ませていただいたので、誤字・誤変換が多いのが非常にもったいなく感じました。
    終盤の最も緊迫している数話だけでも見直していただけたらなぁと切に思います。

    とりとめもない長文失礼いたしました。
    それだけ興味深く、非常に読み応えのある作品でした。
    読ませていただき、ありがとうございました。