東雲癒月の初会話―1

東雲癒月は困っていた。

簡単な事だ。教室に着いたのは良いが知り合いがいない。まだ多くの席が空いているものの友達が教室に来るまで一人なのだ。



ちょーきんちょーするんですけど!

まぁ、自分の席に座って友達来るのを待ちますか…。



東雲癒月は寂しがり屋だった。



と、とにかく席を見つけなきゃね。

「んーと、何処だろう?」

座席表から自分の名前を探す。


流石にさっきみたいに違うもの見てるとかはありえないよね、多分。



盛大にフラグが立った。



しかしボクは回収していかないのだよ。もう、見間違えとかいう恥ずかしい行為をおかさないよう注意したからね!

「あったあった。」

2号車の左側前から5番目ね。理解理解。

…いや待って、もう一回確認を…

よしあってる。2号車の左側前から5番目ね。


無事席につく。しかし癒月は心配だった。

が、その不安はすぐに払われる事になる。

机に「東雲 癒月」と書かれた紙が貼ってあったのだ。


先生神だわ!ホント最高!誰が知らないけど。


「おい。名前は?」

っ。驚いた。いきなり前に座ってる男子が話しかけてきたよ!どう答えれば。っていうか怖い!普通に怖いんですけど。

「おい。聞いてる?」

ちょっとまってまってまってまって〜。

ムリムリムリムリムリムリムリムリムリー

何なの!?こんな怖い中1って居るの?ボクより背低いのに威圧感半端無いんですけど!?

助けて誰かー

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東雲癒月の日常 彼方のカナタ @VERE

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