④ 祖母の教え
もう、祖母が亡くなってから5年の歳月が過ぎ去ってしまいましたが、私は相変わらず下手な絵を毎日飽きもせず描いています。
大抵の人は、私のことを真からの怠け者と言っていますが気にはしないのです。
まさに、その通りなのですから。
人の言っている事を気にする人間は、たいした人間でないと死んだ祖母が事あるごとに行って聞かせてくれていましたから私は気にしないでいるのです。
自分の思っている事が、例え、それが成就出来ても出来なくても途中から引き返す事は決してしてはいけないと心の奥深く教えられていたのです。
私は祖母を尊敬し、一番好きだったのです。
だから、祖母が愛し続けて一生離れる事がなかったこの地を、私は見捨てる事が出来なかったのです。
この地を離れる事は祖母を見捨てる事だったのです。
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