第8話 彩は考える人へと変化。過去の夫だった者達の事を思い出す
(う~ん、さて、どうするかな?)
彩は自身の腕を組み、相変わらず考える人になり思案を続けているのだ。
だって彼女への、テレビへの出演内容はと言うと?
彩と夫、子供達を含めた九人の、計十一人の上に、祖父、祖母も参加できないかと嘆願をされたのだ。
でも、彩は、義父と義母とは同居、一緒に暮らしてはいなから。
自分達家族は、義父、義母とは暮らしていないのだと先程彩に嘆願をしてきたママさんへと説明をしたのだ。
でも彼女は、彩の事細かい状況説明を聴き、「ふむふむ」と言葉を漏らしながら。彩と一緒に仲良く考える人へとへんか移り変わり思案をしたのだが。
彼女は少しばかり思案をすれば、自身の持つスマートフォンをポケットから取り出してね。
〈ピコピコ〉
とメール文を製作。直ぐに何処かへと送信──。
ほんの数分程時刻が経てば。
〈ピロリン!〉
と心地良い音が、彼女の持ち握るスマートフォンから鳴るのだ。
すると彼女は、自身のスマートフォンの画面を覗き。『フムフム』と画面を覗き、内容文を読めば。
「隅田さん、その辺りはテレビ局の方が上手くやるから大丈夫だと家の主人の方へとプロデューサーさんからメールがきたみたいでね。大丈夫らしいの。だからお願いをできないかな?」と。
彼女は彩に対して両手を合わせ拝み込むように説明と嘆願をしてきた。
だから彩は更に「う~ん、どうしよう」と声を漏らしてしまうのだよ。と、説明をしたところで、何故彩がこれほどテレビの出演に対して悩んだ顔、悩み続ける顔……。
そう、中々ママさん達に対して『うん』と、彼女は頭を縦に振り。頷く事が出来ないのかと申せばね?
彼女、彩には、先程も少しばかり説明をしたと思うのだが。可愛い息子、娘。彩の両親……。
そして夫健太の父と母である義父や義母、赤の他人にばれると大変に良くない。不味い事。出来事。もうそれこそ、彩自身がお墓の中に一緒に持って入らないといけない事。事実……。
今迄彩が隠し続けてきた悪しき事実がある。
だから彩の口から漏れる言葉はどうしても「う~ん」と唸り声しか漏れない。漏らす事ができないのだと、彩自身も思えば。
(あの人達)
(私の愛してきた主人達は、この話しを聞きどう思うかしら?)と。
彩は謎めいた言葉を脳裏で呟くと。
(やはり一度、あのひとに訊ね相談。聞いてみないと私一人の判断では決められないわよねよね?)と。
彩は更に自身の脳裏で呟いたのだった。
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます