第6話 テレビ出演?
「隅田さん、あのね? もしもよろしければ、テレビに出演してみない?」と。
自身の首を傾げ悩んだ顔をしている彩へと、ママさん達三人は満身の笑顔を浮かべながら。
三人の中の一人のママさんがね。ルージュで塗られ艶やかに輝唇を開き問いかけたのだ。
彩に対してテレビ番組に出演してみないかとね。
だから彩は自身の目を瞼を大きく開きながら。
「えぇっ! うそ!」と驚嘆を漏らし。その後は?
「テレビ出演なんて冗談でしょう?」と問うのだ。
でもね三人のママさん達は彩の気持ち。動揺をしている様子など気にもしない。とめもしない様子でね。ニコニコと微笑みを浮かべながら自身の首を振るのだ
「うぅん、冗談ではないのよ。沙也ちゃんのママ」
「そうそう、冗談ではないの」
「どうかな、隅田さん?」と。
彩に問いかけながらね。
でっ、自分達の首を振る仕草、動作をやめ終わらすと。
「あのね、隅田さん。私の夫の知人に、某テレビ局の番組のプロデューサーをしている人を知人に持つ人がいてね。その人から家の主人宛にLINEからメール。自分自身が担当している番組に出演できるような人に心当たりはないか? と、問い合わせのメールがきたの。だから私は、隅田さんの事を夫に話したら。夫が知人へと電話。その後某テレビ局のプロデューサーの人から家の主人へと直接電話がかかってきてね。隅田さんに出演のお願いをして貰えないだろうか? と、嘆願された訳なのよ」
三人のママさんの一人が彩へとテレビ出演に関する事の成り行きの説明を告げる。
だから彩は、「はぁ、そうですか」と、三人へと言葉を返せばね。
直ぐにまた先程のママさんが彩へと問い始めるのだ。
「どうかな隅田さん?」とね。
「う~ん、どうしよう? どうしましょうか?」
彩は自身へと問いかけてきたママさんと。残りの二人の目の前──。
そして子供達のいる前でね。
彩はまた自身の腕を組み、考える人へと変貌しながら思案を始め出すのだった
◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます