第4話 問いかけ? (1)

「隅田さん」

「沙也ちゃんのママ」

「沙也ちゃんのお母さん」


 先程言葉を返した彩に対して娘の沙也と同じ幼稚園に子供を通わすママさん達が再度か彼女の事を呼ぶのだ。


 だから彩は「はい」と、言葉を返すと自身は心の中で直ぐに。


(なんだろう? この女性ひと達は、ママ友でも無い私に対して、こんなにも慌てながら追いかけてこなくてはならないい程の重大な用事があるようだ。それは一体なんだろう?)と思うと。


 直ぐに彩はハッ! と、己の心の中で思い。


(もしかしてあの事ならばどうしよう?)と。


 彼女は動揺していまう。


 だから彩は三人のママさん達に対して本当ならば怪訝な表情で見詰めたい衝動に駆られているのだが。娘の沙也の件がある彩は、三人のママさん達に対して不満を募らせた不愛想な振る舞いはできないのだ。


 う~ん、でもね? 彼女、彩の心中は穏やかなものではないから三人のママさん達が早く何処かにいってくれないかなと思っているから。


 彩は三人のママさん達に対して作り笑いを浮かべながら。


「あの、私、未だ夕飯の買い物をしていないので話しがあるならば、出来れば早く言ってくださると助かるのですが」と。


 彩は恐る恐る三人のママさん達へと問いかけたのだ。


 細心の注意を払いながらと。


 もしも三人がを訊ねてる。問いかけてきた場合はどのように対処するかも。自身の脳裏で思案をしながら三人ママさん達へと問いかけるのだった。


 とにかく今の彩の脳内、心中はを他人様にばれる。露見をしていたらどうしよう?


 こればかりが彼女の脳内を駆け巡っている状態なのだと説明をしたところでね。


 実は彩には、他人には言えれない。漏らす事ができない。


 そう、ばれてはいけない。絶対に秘密……。


 それは彩の夫健太自身にさえ、彼女の口からは安易に言いだせない。漏らす事ができない事実、事であり。


 彩の大事な宝物である子供達には絶対ばれてはいけない事。彼女自身がお墓の中に入る時に一緒に持って入らないといけないぐらいの重大な秘密があるのだ。


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