第17話 ゴーヤ

 さてさて、種から発芽させ早や二ヶ月。ゴーヤガーデンなみに葉が生い茂っている。少し前に花もすでに咲かせていたが、飛ぶ昆虫が仕事をするだろうと人工授粉は行わなかった。

 思った通り授粉は完結されており、ところどころに流線型の実がぶら下がっている。少し鼻を近づけると実の匂いなのか葉なのか、特有の苦々しい香りが漂ってきて夏の暑さに清々しい。摘果や追肥をすれば味の良いものが採れるというが、そもそもゴーヤに味の質があるのか? と思い省略だった。

 結果としてみればスイカやメロン栽培に追われ、ゴーヤの栽培はかなりの手抜きになったことは否めない。種を植え、支柱を立て、ネットを張っただけで放っておいたら出来た…という感じだ。どのようにしたら質・量ともにベストな実をならすことができるのか、来年のチャレンジ項目に一つ追加だ。


 それでは早速、採れた果実を堪能してみる。定番のチャンプル・浅漬け・天ぷら、変わったところでシーチキン和え、豚肉と塩コショウ炒めなど、どんな料理にも合う。中でも一捻りしてゴーヤのお好み焼きは意外や意外、美味だった。苦さをあまり感じさせず、一本丸ごと一枚に投入しても全く違和感がない。

 そしてジュース。丸ごと一本を凍らせたバナナ一本とともにミキサーに放り込む。加えてミキサーがうまく撹拌するよう牛乳や豆乳をさじ加減で混入。ジュースというかスムージーの出来上がりだ。かなり美味い!

 ゴーヤは料理法があまり思い付かないとよく聞く。お好み焼きやスムージーはゴーヤの分量を自分なりに加減してもよい。大量のビタミンC補給は夏バテ防止や美容に効果絶大のはずだ。


番外)来年じゃんじゃん採って、美味い料理法を研究するためのタネ保存方法

①育ちのいい大きく太った実を収穫せず、外皮が黄色く破裂するまで完熟させます(破裂した実から種がこぼれ出して土に落ちて発芽する…といった自然の摂理にかなっているということでしょうか)

②赤いワタに覆われた種を取り出し綺麗に水洗いします(ちなみにこの赤いワタは甘く、昔のおやつとして重宝されたようです)

③3~4日、十分乾燥させます

④あとはジップロックなど密封容器に乾燥剤と一緒に入れるだけ、冷蔵庫の野菜室で保管するのみです


写真掲載中

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