第15話 サツマイモ
イモ蔓苗が根付くと、あとは特に収穫まで仕事はない。追肥も不要。支柱を立てて蔓を這わすといった作業も必要ない。
しかしただ一つだけ重要な作業がある。
「蔓返し」だ。蔓返しとは蔓がどんどん成長し伸びていく過程で、蔓葉根元のヒゲ(不定根と言われる部分)が地面に根を張ってイモになろうとするので、それを適宜べりべりと剝がしていく作業だ。この作業を怠ると養分が分散してしまい、本筋のイモが太らなくなる。 なので、マルチからはみ出して成長している蔓をわっさわっさとバンザイ返しをしていく。
梅雨も明け夏本番になると、畝はまさにジャングル状態となる。お隣さんの畑まで蔓がゆうに侵食していく。これはマズイ、切ってみようにも光合成力が弱くなり、これもまたイモが太らない原因になるとのこと。
応急措置として畔波板を留め棒で固定し、畝回りをぐるりと囲ってみる。どうだ!
イモ畝の脇ではコンパニオンプランツである赤紫蘇が収穫時期になっていたので、摘んで煮出して飲んでみた。健康のため砂糖は入れない。抗酸化作用著しい自家製ジュースは明日へのよい活力源となるはずだ。
写真掲載中
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