第6話 コバエ捕り
暖かくなってくると虫が出ます。
とかくコバエは網戸の目を掻い潜り、家の中まで侵入してくるやっかいなヤツです。時にはコップのジュースの中で溺れ死んでいて、気付かず飲んでしまうことも。
ドラッグストアでコバエトラップを買い続けるも、一個300円を次々に買い替えなけばならず、お金ももったいない。
そこで何とか自作出来ないものか! 試作してみた。
先ずは店頭に並んでいる捕虫器のパッケージ説明書を分析してみる。すると往々にして視覚と嗅覚に訴え誘き寄せているものが多い。
視覚としては、ピンクやオレンジの暖色系がお好きなよう。嗅覚としては、植物系のニオイの強いものに引き寄せられるようだ(酢や酒や野菜くずなど)。
そこで用意したもの。
百均の酢、めんつゆ、食器用洗剤、コーヒーの空瓶。それに加えてにんにく五片、パソコンで打ち出した色見本と両面テープだ。
作り方は簡単。コーヒーの空瓶に酢をまるまる一本注ぎ込み、酢のツンとした臭いを消さない程度にめんつゆを少量注入する。そこにさらに臭いが増すよう、すりおろしたにんにくをぶち込んで、最後にこのプールに落ちたハエが上がってこられないよう、界面活性剤入りの洗剤を二、三滴垂らす。
この池に両面テープで色見本を貼り付ければ完成だ。
さて、結果は……
??? 二日経っても三日経っても全く捕れていない。食卓の周りを我が物顔で飛びまわっている。なら失敗か、残念。
しかし、すぐに捨てるのもしゃくだ。気休めに吊るしていたハエ取り紙の下に置いてみた。
するとワンサカくっ付くではないか!
なるほど、吸引材としては抜群の威力のようだ。トラップの容器に改良の余地あり。
来年の課題としよう。
写真掲載中
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