匙な人味（さじなひとあじ）

第玖話『歌うマネさん？』

　これ絶対怒られる題名である。多分こう言われる。

「俺は、マネしてねえし～まねさんなんよ～。大体「？」って何ぃ！？しっかり歌ってんのよ！」

　いや・・・紛（まぎ）らわしい名前がいかんのよ。普通SPOONで”まね”って言ったら、マネージャーなんよ～マネさんなら普通歌わんのよ～。

　いや、誰だって大抵そう思うし、これで歌枠主なんて、絶対真似出来へんのよ普通。

　と、いう訳で完全出オチだが今回紹介するのは『🎤🐴まねさん』である。

　毎週水曜日21時が彼の定期配信だが、仕事の休憩時間に配信する『Online Supa²』の方が配信回数も多いし、配信だけならこちらを聴いているリスナーが何なら多いかも知れない(いや、怒られるって)

　そして彼、声真似は本当に上手い。声優の宮野真守さんや、森久保祥太郎さんの声真似。最近は、このどちらでもないが、どこぞの下弦の鬼”お～ね～む～り～”を割と言っている印象がある。

　個人的には、森久保さん、いや、おそらく森久保さんを真似た杉田智和さんの物真似の物真似（当方重度のアニオタにつき、こういうのには食いつく）"しょーなの？！"が、大好きである。

　ちなみにハーコメはこうだ。

「〇×の頭にタピオカ～注入！」

　えーっと、これ何言ってるのか本当に分からなかったので、彼の初配信アーカイブCASTを聴こうとした所、背景に使った絵で察して笑ったものである。

　僕がこのアーカイブのハートを押したところ・・・

「ともあき？何故これのハートを押した？！」

　と、ツイートでツッコミを貰ったのは懐かしい思い出である。

　ここからは僕の記憶が間違っていたら大変失礼なのだが、まねさんの推しマである”🐴"

　元々馬キャラでは、なかった気がする。

　何かの罰ゲームで馬の被り物をしながら歌ったのが、馬鹿ウケしてから、やたらと歌の上手い馬キャラが定着したと思う。マチガッテイタラスマン(棒)

　さて、ようやく本題の歌配信の話をしよう。定期配信は『水曜日のおつかれさまね』

　歌枠をするだけあって、言うまでなく上手い。レパートリーはボカロを中心に、アニソン、最近流行の歌は大抵いける・・・いや、ごめんな。流行りの歌を48歳の中年オヤジが語れる訳がなかった。多分、レパートリーは広いとしておこう。

　少し高めの歌声で、女性リスナーを魅了するのだが、当然ながら歌い間違いをする事もある。別にそのまま歌いきってしまえば、何の問題もないのだが・・。

「この曲速くて歌いにくいんよ～口が回らんのよ～」

　と、歌の途中でなよってした声を出したり、お得意の声色チェンジでリスナーの笑いを取って誤魔化そうとするのが面白い。

　そこで専マネ、例の”カッピカピの和菓子”が、辛辣（しんらつ）なコメントでそれらを墜とす

　リスナーにとって、このマネージャーと枠主のやり取りが、笑いの相乗効果を誘う。

　彼の言動だけを切り取るとリスナーへの突っ込みとも取れる内容があるのだが、リスナーをとても大事にしているからこそのコメント弄り。マネージャーもリスナーもそれは充分理解しているので、互いに愛ある弄（いじ）り倒しをするのである。

　・・・さて、今回は弄りの方が多い気がするので、逆に持ち上げていこうか。

　SPOONの企画には引っ張りだこで『おとのわフェス』にはこれまで2回参加。特に2022年6月5日開催分には最終走者をつとめ、バスターが飛び交いランキング1位を記録。

　『劇団もどき』の初回公演『無彩色ファンタジスタ』では”アダム”役を演じ、少し普段の彼とは違う意外性のある演技をやってのけた。

　2022年6月25日に開かれるSPOON至上の最大のイベント『君と笑う日』には『Studio Six』の楽曲をひっさげて参加する。

　Studio Sixの名前が出たからには、これを紹介しない訳にはいかない。先述した『ふた丸【畜生興業】』や『🇦🇹ちゃむ（すごく眠い）』等が参加している楽曲製作チーム。

　まねさんは、このStudio Sixのオーディション形式で行った楽曲提供企画で見事に選ばれて『君が笑う世界に恋をした。』を歌う権利を獲得した。

　少し切ない歌詞なのにアップテンポで盛り上げるこの曲を彼の綺麗な歌声が見事に歌い上げている。

　これはiTunesや各サブスクにてダウンロード出来るので是非フルバージョンを聴いて頂きたい。

　そして各サブスクには彼の歌がさらに配信中。ふた丸の名曲『Distance』をまねさんが歌った『Distance（-まねさん Ver-）』だ。

　ふた丸とはまた違った雰囲気を是非味わって欲しい。

　きっとこれからも彼は活躍し、我々を楽しませてくれる事だろう。

　最後に一言！リクエストした”GET Wild”、いつか必ず歌って貰うからな！おじさんは決して忘れてないぞッ！