第伍話『畜生興業平社員』

 タイトルからして、ようやく人を紹介する気になったか自分よ。いや、残念ながら今回紹介するのは黒猫。

 正確にはその黒猫の下で働く大変ヒエラルキーの低い、正直可哀想な男の話であるのだが、どうしても黒猫の専務『みゃう』様が、目立つので、やはり人間の紹介をしている気がしない。

 彼の名前は『ふた丸【畜生興業(株)】』


「納豆に納豆をかけて食う。ああ、なんて贅沢ぜいたくなんだ・・・」

 こんな事を自分の配信で言っている。もう不憫ふびんでならない。


 さらに第肆話で出てきた”リスナーになると途端に嵐認定”されるのも彼である。


 さてさて、Disするのはこれ位にしておこうか。

 何を隠そう彼は『自称:まだ売れてないシンガーソングラッパー』

 売れていないと言っているが、2021年5月にリリースした2ndアルバム『Distance』は、なんとiTunesStore(日本)での総合トップアルバムランキングで173位を記録。

 1stアルバム『We're 20's』そして2022年6月現在で、シングル『Sloe gin』『Be Selfish』と既にiTunesやSpotify等、各サブスクにてデビューをしている本物のプロミュージシャンなのである。


 プロなので”歌ってみた”的なCASTを上げても超一流。ただ歌うのではなく、ラップ調の歌詞を付け足してアレンジする。僕はTMNETWORKのFanks(熱烈なファン)なので、特に彼の唄う『Still Love Her (F's Remix)』は最高で泣きながら聴いたものである。今は消えてしまって大変無念なのが『GET WILD(F'sBootMix)』このアレンジは最早、オリジナルを超えたと僕は思っている。彼本人の歌声で、再び聴ける日を心待ちにしているのだ。


 彼の活躍は止まらない。同じ畜生興業に所属する『蒼井あおいイコ』と長編ラップ声劇バトル『SpoonMicrophoneBattle(SMB)』を企画し、全チームの楽曲作成を2人で担当。

 2021年8月の配信では、配信上でコメントを上げると、コメント数が多すぎて配信自体が落ちる可能性があるので、Twitterで#SMBRemixでの発言を依頼した所、なんと関東地区でのトレンド入り!これには観劇していたリスナーすら何かを成し遂げた様な一体感で大いに盛り上がったのだ。


 さらに2021年にSPOON公式配信、声優・梶裕貴がパーソナリティーの『かじさじ』に出演する権利をかけた”NEXT VOICEコンテスト CAST STAGE”をBe Selfishで参戦して見事出演権を獲得。SPOON公式配信と共にTBSラジオの同番組にその歌声を披露した。


 まだ出てくる。2021年スプーンアワード運営特別賞オリジナルソング部門に『In my room』が受賞。実は最優秀オリジナルソング賞をDistanceで狙っていただけに少し肩透かしを喰らった感はあるのだが、受賞は受賞。これからも大いに期待したい。


 Distanceは本当に良い歌で、コロナ自粛の中、会いたい恋人、友人と会えない事を唄っているのだが、何故か切なくない。

 会えなくても皆一緒だよって言われて、頑張ろう!って気分になる歌だと思う。

 ちなみに僕は”あの店にはまだツケが残ったんだ”の所が退職した会社の仲間達と会えなくなって、どうしてるかなあという想いが重なって、やっぱりちょっと(あれ?)


 ・・・えっと、これじゃあごく普通の紹介文なのよ、ぶっちゃけ誰でも書けんのよ。いいね?わかった?よし!(?)


 企画『夜の大運動会』白組の大将を務めた時の話。

「悪い事は大体僕のせい、ふた丸でーす」

 と配信を始め、Dicecordを使ってお悩み相談と称して、次々にリスナーをいじり倒した。

 朝の某有名配信者の彼氏をさらそうとしたり、とある女性からバイトを辞めたら、バイト先の多く男性からLINEを頂き、どうしようか悩んでいるという話に対しての答え。

「えー、女性が弱っている時にすり寄って来る野郎は、だいたい”〇ん×ん”です」

 とド正論でバッサリと斬り捨てたのには、今聴き直しても腹を抱えて笑ってしまう。


 また、どらちゃんとのコラボ配信『DoraFutaYaki』では、小さい、ふた丸小さいと弄られた時の返し。

「小さいって言うな、男の尊厳にかかわる」

 と言って周囲を笑わせた。ちょっとエッジが効いたトークセンスも一流なのである。


 夜の大運動会もDoraFutaYakiもCASTに残っており、ここで内容を紹介するのは辛いので是非聴いて欲しい。


 ああっ!もっと紹介したいのに!でもこの辺りでしめようと思う。

 最後に一言。

「SMB B.B.Bラスト、お疲れ様!皆良かったけどLiquor&Bluesは、やっぱり最高!」

 以上!

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