ShoTime 覚醒したリビドー

暗闇の中でガララと扉が開いた。

「…よぅ。俺達と遊ぼうぜ」

「グレムリンさん達よぅ…」

窓から差す日光で照らされていたのは緑色の化物達だった。

          10分前

「体育館って……まじ?」

「あぁ…確かに校庭…つまり1階には機械を大本とした部屋はない…でも校庭下…体育館なら機械大量にあるだろ。全てのテレビに入れるようになっていたのは多分」

「多分?」

「お菓子…食料を探すために歩き回っていた時テレビを見つけ弄った跡。食料は給食室から持ち込んだんだろ」

その時六兎の充電中の携帯が震えた。

「はいもしも」

「給食室が荒らされていました。Poisonousの這った跡だと思われます」

六兎が驚き耳から携帯を離した。

「樒…お前すごいな」

「今日は冴えててな。代われ」

俺は六兎の携帯を取った。

「楓さん。未鳥さんに代わってください」

「わかりました。お姉ちゃん代わって」

「はいよー。樒どうしたの?」

「聖水って作れます?」

「流石樒。あたしの能力に気づいたわけね。できないことはないけど時間が必要だわ。どこで出せばいい?」

「体育館全体にお願いします。5…いや10なら作れると思います。失礼します」

そう言って俺は電話を切った。

「おい六兎…簡潔にお前の能力の説明を」

「お…おう…俺の力は威圧さえ出来れば破壊。復活なんでもござれの能力だ。ただ相手に目がなきゃ使えねぇ…で?俺に何しろって?」

「…この事件が解決したら俺の脳味噌を壊して戻せ。体育館行くぞ」

そう言って俺達は体育館に向かった。

        

「よぅ。…俺達と遊ぼうぜ」

「グレムリンさん達よぅ…」

俺達がそう言うと暗闇の中から緑の悪魔が襲いかかってきた。

「お…おい樒どうすんだ。こんだけいたら全員の目は見れないぞ」

「俺の左手を凍らせろ。鋭くなる様に」

「はっ⁉︎…わーったよ!俺の目を見ろ!」

俺は右90℃に首を曲げ六兎の目を見た。

「凍っといてくれ」

すると俺の左手が凍った。

「で…どうすんだよ?何か策があんだろ?」

「あるよ…あるある… goodbye」

そうして俺は右手で銃を持ちこめかみに撃ち込んだ。一瞬俺の目にチカっと青く光り、力が抜け倒れた。

「おい…えっ…やばいぞこれやばいぞ!どうすんだよ樒!どうすんだよ!おい樒!しき」

「うるさいよ」

「いや誰が…え?」

「いやほんと時間がないからな5分で終わらせよう」

体に電流が走るのを感じる。

「危険だから少し離れてろよ六兎」

足が軽くなる。目が良く見える。六兎が後ろに下がる。

「嘘だろオイ…」

そりゃ驚くだろう一度は死んだ人間が今生きて青い電流を纏って笑顔で立っているのだから

「さぁ…ShoTimeだ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

suspend ベニテングダケ @oojamiuo

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る