To solve a mystery お菓子好きの悪魔

教室の扉を開けると廊下は緑のドットが浮いていた。

「ゲーム…?それに昔の」

「そうだな…ファミコンとかこんな感じだ」

そうファミコンの様に昔のゲームによく見えたドットが散らばっていたのだ。

「これは疑う暇もなく… Poisonousの仕業ね…よし二手に分かれるわよ!私と楓は3階を!あんたら男共は1階を!確認次第連絡を!」

未鳥さんがそう言うと周りにヒバナが飛び未鳥さんと楓さんが消えた。

「あの人も能力者かよ…よし樒行くぞ」

「おっ…おう」

俺達は教室の3個奥にある階段に向かった。1階に向かうと生徒がチラホラ話をしていた。いや

「いるわけないな休日だし。もしいたとしてもこんな事になってるのに呑気に話はしてない」

「ってことはCPUみたいなものか…おいお前」

そう言うと六兎は女子生徒に話しかけた。

「お菓子食べたいよねーお菓子」

もう一度六兎が話しかける

「お菓子食べたいよねーお菓子」

「CPUだな。同じことしか喋らねぇ」

「とりあえず教室の調べてみようぜ。電気ついてるし」

俺がそう言うと六兎は「そうだな」と言い扉を開ける。教室に入ると先生と生徒が授業をしていた。

「飴を与えよう」

「機械弄りだぁいすき!すき!」

CPUがそう言う。

「意味わかんねぇな…飴か…さっきの生徒はお菓子って言ってたな」

「機械弄りのワードが増えたな…隣行くぞ」

次の教室に行くため教室から出ようとすると

「扉が…ない」

「おい樒!こっちだこっち」

六兎に呼ばれ振り返ると六兎はテレビを指差していた。

「テレビがどうしたんだよ。まじめに探せ」

「違う違う見て見ろよ!ほら…」

そう言うと樒はテレビの中に指を入れた。

「入ったあぁぁぁぁ!」

「そう。多分こん中から他の教室に行ける。チャンネル変えるぞ」

カチッとチャンネルのボタンを押すと1-4という数字が出て砂嵐が噴いた。

「入るぞ。よいしょ!」

六兎が手を入れるとそのまま引っ張られて行った。

「先行くなよオイ!…オラ!」

俺、鳩山樒もテレビの中に入った。

           1-4

女子高校生「飴ちゃん食べる???」

男子高校生「ボルトは黒飴と小悪魔!」

           1-2

男子高校生「緑の飴と電気でボーン!」

女性教師「パクパクパクパク電気パクパク!」

           1-1

女子高校生「飴と機械でフロマージュ!」

男子高校生「貴方を魅了するぜっ!甘美のキャンディーで」

           1-3

「意味わかんねぇー…イミワカンネェヨー…」

「樒大丈夫か?…共通していたワードは飴…それと機械関係のワードだな…なぁ…樒グレムリンって知ってるか?」

「グレムリン…?」

「イギリスの妖精でな…?機械弄り…いや機械に悪戯をする妖精だ。飴はグレムリンの大好物だ…学校で機械そして飴…いや食べる物といえば?」

「…給食室か?」

「多分な…?だが未鳥さんは最初に言っていた。ドットが出てきたのは校庭からだと。どういうことだ…?」

校庭があるのは1F。給食室があるのは3F。もちろんパソコン室なんかも考えたが機械が大量にある部屋は全て1Fにはない。

「機械…なんて1Fにはないぞ……ん?」

そこで俺は思い出した。

「どうした…?」

あぁ…そうか…そうだったのか…ワードは飴…機械そして電気。そして1Fに…いや1F以降に巨大な機械…電気…そんなものがあるのは

「体育館だ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る