Name of awakening 見慣れた王様

「ここって…学校?」

着いた場所は俺の通っている栗町高校だった。

「はい。ここにいると聞いたのですが…あ、いましたね」

すると入り口から手を振るスカジャンを着た男子高校生がいた。

「アスナロ⁉︎」

そう。アスナロこと佐々木明日名がいた。

「よぅ樒ー!」

「どうしたんだよアスナロ。休日に学校に来るなんて」

「そりゃお前もだろ。まぁ教室で話そうや。天灯さんも貸し切りとかにしてますよね?学校誰もいませんでしたし」

「勿論です。さぁ行きましょう」

「え?え?てか今日声君は?」

俺がそう言うとアスナロが振り返り。

「悪い。それ俺だわ」

「え?え?えぇぇぇぇぇ⁉︎」

          2-3教室

俺達は椅子に座り今日声の話を聞いていた。

「で…なんで明日名なんて名前使ってたんだよ」

「いやさ…名前知られると色々まずいんだよ。それより俺のスカウトの話だろ?勿論OKだよ。で?ギャラは?」

「月1000万を予定しています。ボーナスもあります」

「ありがたいねぇ。あ、あと樒。俺のことは今日から六兎でいいよ。んで?樒のスキルは?」

「え…?スキルって」

「特製の銃を使いPoisonousにダメージを与えることができます。弾は信念で動きます」

「いいじゃん。樒に合ってると思うよ。で?名前は?」

「私達の方ではevolving ammunition。進化する弾丸と呼んでいます」

「いい名前。因みに俺の方は?」

「King's majesty。王の威厳と呼んでます」

「ちょ…ちょっと待ってください!スキルとか一体なんの話ですか!」

「スキルはスキルだよ。駅で目覚めたんだろ?撃ったって聞いたぜ?」

そう言われ納得した。あれはスキルと言うのか。

「今日声さんもスキルを持っているんです。南雲花火さんも」

「南雲花火ってどんなスキルなの?教えてよ」

「電気を操るそうですよ。スマホの充電とかできるんですかね」

「あ、それいいね。てか充電器持ってない?スマホの充電やばいよ。5%しかないや」

「あ、持ってるよiPhone?iPhoneの充電器しかないけど」

「Androidだわー…」

「あ、私ありますよ」

天灯さんがバックを漁るとAndroidの充電器があった。天灯さんが渡そうとすると。扉がガターンと空いた。

「いや仕事しなさいよ!」

未鳥さんだった。

「あ、ごめん。忘れてた」

「てかなんでいるんです?未鳥さん」

「あんたらから連絡ないから来たんでしょ?てか早く助けなさいよ!今やばいんだから!窓見ろ窓!」

そう言われ窓を見ると。下には

「なにあれ…」

学校がゲームの様に崩されていた。

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