甲府
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次の途中下車は甲府だ。甲府は三日目にも来るから、初日は武田城跡の舞鶴城公園によるだけだ。
09:19 猿橋
|JR中央本線
10:10 甲府
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車窓から雄大な日本アルプスの景色を観ながら電車に揺られていると、山梨県の県庁所在地甲府に到着した。猿橋を出てから、だんだんと途中の駅が寂れていったが、いきなり都心に戻ったような大きなターミナル駅だ。
電車から降り、プラットフォームの階段を上って改札を出ると、近代的な駅ビルになっている。コンコースには小さな桜の木が飾ってあり、子どもたちがまわりではしゃいでいる。
甲府での滞在時間は、わずか49分。甲府には三日目に戻ってくるので、今日は駅近くの舞鶴城公園を見に行く。舞鶴城公園は甲府城跡に作られているため、ガイドブックによっては甲府城と書かれていたりもする。
舞鶴城公園は電車の窓からも見えたので、駅を出て迷うことなく行ける。と思ったが、甲府の街は意外と道が入り組んでおり渡れそうで渡れないところがあり、時間を少しロスしてしまった。
「わぁ、きれい」
舞鶴城公園の石垣に沿って植えられた桜が満開だ。残念ながら天守閣は無いが、いくつかの櫓は綺麗に再現されている。そして、一段高い位置にある天守台跡からは、甲府の街を360度見回すことができた。
富士山だ。大きな富士山が、はっきりと眼前にそびえている。昨日の夜まで降っていた雨はすっかり上がり、青空と街並みの間に富士山が見える。しかし、ビジネスホテルの建物が微妙に視界を遮っているのが残念だ。ゴジラにでもすべて破壊してもらえれば、もっと雄大な眺めになるだろう。
公園の案内図を見ると、天守台の他にもいろいろと見どころがありそうだが、残念だが時間がない。今日のところは引き上げて、次の目的地を目指そう。
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