ひとことにあるように視点の切り替わるタイミングが本当に分かりづらく、何度も「今は誰の視点だっけ?」と前のページに戻って確認することがありました。特に、初登場かつ、主人公とよく似た口調のキャラクター視点にいきなり切り替わった際は、さすがに頭を抱えてしまいました。
視点以外に、時系列も前後しているように感じる場面もあり、全体の状況を把握するのに苦労する事も多々。細かな部分まで理解しようと思うと、何度か読み返す必要がありそうです。
また、これは作品の設定上ある程度仕方のないことだとは思うのですが、様々な出来事や困難に遭遇するたびに、「それ○○のポーションで解決できるのでは?」と思ってしまう場面も度々ありました。
と言うか、タイトルに反してあんまりポーション創ってないような……
一方で、ある問題を解決したことで「そうしたら、次はこういう問題が起こるよね」と、そこから自然に派生していく問題にまで向き合う姿は良かったです。「言われてみれば、確かにそういう問題も生まれるな」と思わされるような部分にもきちんと向き合っているので、単純に問題を1つ解決して終わりではないところは良いと思います。
また、先の展開がなかなか読めないところは非常に魅力的です。「これはもう無敵なのでは?」と思わせておいて、実はそうでもなかったり、全く予想していなかった方向へ話が進んだりと、良い意味で何度も予想を裏切られました。
読者に先を読ませない展開作りは本当に素晴らしく、面白い作品だと思います。今後の展開も楽しみにしています。