49日目(6/1)パンの香りの香水
6月1日。雨。部屋のカレンダーはまだ4月。
今日は午前中貧血と眠気で倒れていた。お昼ご飯の前に、後回しにし続けていた効果測定にようやく手をつける。
お昼を食べ、教習所へ。久しぶりに雨の中の教習。このごろ複数教習だったりシミュレーターだったりで、がっつり1時間路上で運転はできていなかったので、ちょっと楽しかった。縦列駐車のやり方を若干忘れていた。
帰ってくるとチビたちに熱烈な歓迎を受ける。このごろピアノに目覚めた妹が、キーボードをかたかたやっては「お姉ちゃんどう?」ときらきらした眼差しで見つめてくる。それから「お姉ちゃんピアノ教えて」とせがまれ、ピアノ歴4年なり(まともに弾いていたのは小3まで)にがんばって教える。妹は独学だから、音はなぞれているけれどリズムがガタガタである。なので、とりあえず分数の概念を教えたうえで、四分音符やら八分音符やらの説明をした。
夕飯はチキン南蛮だった。おいしかった。
夕飯の時に見ていたクイズ番組が思いのほかおもしろかった。
ひとしきりクイズ番組を見た後は洗い物大臣のお勤めを果たす。その最中、「かわいいと呼ばれるのが好きじゃない」ということを母に話していた。「かわいい」という概念は、特に人に使われる場合、「自分を脅かさない」「自分より弱そう」の換言として使われることが多い気がする。世間の言う「かわいい女」はとくにその風潮が強い気がする。ということで、私は「かわいい」よりも「強い」「かっこいい」という言葉の方が好き、と。
母からは「すれてるなー」と言われた。
それから、「人はどんなものに『かわいさ』を感じるのか」という話になる。母は小児科について勉強していたとき、かわいさの要素として「小さい」「丸い」ということを習ったらしい。
「じゃあいくらは!? 一粒だけあっても別にかわいくなくない??」
と私は反撃を試みるが、「でもいくらの一粒ピアスとかあったらあんた好きでしょ」とカウンターを食らい撃沈する。ふつうに欲しいしめっちゃかわいい。
それからなんやかんやあって「パンの香りの香水があったらどうか」という話になる。私はほしい。パンの香りは全人類好きな香りだと思うし、街中ですれ違った美人からパンの香りがしたらときめいてしまうと思う。
母は絶対に「なし」派だった。確かにいい香りだけど、身にまとうのは違うと思う、と。
おじさんは中庸。「香水はなしだけど、パンの香りのお香があったら焚くかも」と言っていた。
みなさんはどう思われるだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます