8日目(4/21)ポップコーンって漢字で書くと「爆裂玉蜀黍(とうもろこし)」らしいよ

 4月21日。今日は朝から強い雨が降っている。

 朝は役場に住民票をとりにいく。帰り際、パスタを買う。店内をうろうろしていると、QBBの6Pチーズに、オレンジチョコレートなるフレーバーを見つける。おいしそう。じーっと母を見つめる。「いいよ」と呆れられたのでそのまま買ってもらった。「代わりにお母さんにもちょうだい」

 大人だけの秘密である。大人はずるいね。


 お昼ご飯を食べ、しばらくしてチビたちと共におじさん帰宅。おじさんは農業をしているのだが、あいにくの悪天候で作業ができず返ってきたようだ。そのまま母とおじさんは、チビたちを連れて免許証の住所変更へ。「お姉ちゃんに一人の時間がなくてかわいそうだから」と言うのが遠くから聞こえていた。ありがとう。

 そうして得た平穏の中、まず「就活クソッタレ備忘録」を更新。その後、部屋でごろごろスマホをいじっていると、祖父母からお茶に呼ばれる。一緒にコーヒーをのみつつお菓子を食べる。豆板、おいしい。

 少しおやつ(するめ)をお土産に持ち帰り、部屋へ戻る。映画「セッション」を見つつ、長編小説の構想を練る。キャラはだいぶ固まったと思う。あとはプロットを書いて書き進めるだけ。それにしても「セッション」の教授、パワハラがすごい。


 その後、今日は私が台所に立つ。先日から「一緒にやる」と言って聞かない妹と一緒に、ミートソースをつくった。実はこの妹が3歳の時(実に5年前である。びっくり)、二人でお留守番をする機会があり、間が持たなかった私は妹と料理を作ったことがある。その時に作ったのもちょうどミートソースだった。私の得意料理だ。

 最初はニンジンの皮むきとエリンギを切ってもらうことを考えていたが、想像以上に「やる!」と前のめりな妹。玉ねぎをみじん切りにしている最中に、激しいアピールを受ける。玉ねぎはおおかた終わっていたので、ニンジンのみじん切りを一緒にやった。

 包丁の扱い方を教え、危なっかしい手つきをひやひやしながら見守り、難しいところだけ手を貸してやる。料理のオイシイところを存分に味わってもらいつつ、私は裏方に徹した。妹ははりきってニンジンとエリンギを刻み、調味料を混ぜ、フライパンをかき回していた。

 正直ひとりでやった方が早いし楽なのだけれど、子どもはこうやって物事を覚えていくものなのだろうし。と大人を演じる。

 ミートソースは上手にできた。いつもは小食な妹がびっくりするほど食いついていた。(母曰く、妹は「食い」らしい)


 おじさんは今日も釣りに挑戦。今日こそはボウズじゃなかった。釣果は、持って帰ってきたのが6匹、海に逃がしてやったのが2匹ほど。「オジサン」という魚を釣ってきていた。湯引きがおいしいらしい。


 今日は夕飯を作ったので、洗い物当番はお休み。食後のだらだらタイムに、弟が「お姉ちゃん!」と声をかけてくる。

「ポップコーンって漢字でなんて書くか知ってる?」

「んー、なんて書くの?」

「爆裂トウモロコシ!」

 びっくりして「え、本当?」と何度も確認してしまう。「友達から教えてもらった」とのことだ。調べてみると本当に「爆裂玉蜀黍」と書くらしい。今日一番の衝撃。しばらくツボっていた。






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