4日目(4/17)老人って本当にゲートボールするんだ

 4月17日。昨日も母とお話をして寝不足。少し寝坊した(といっても8時半には起きた)。起きる頃にはみんなが朝ごはんを食べ終わっていて、一人でもそもそと食パンを食べる。

 今日は久しぶりに、何も外出の予定がない日だった。午前中はゴミ焼きを手伝う。この辺りはゴミ収集車等がないわけではないが、どの家も大概自分で燃やしてしまうそうだ。可燃ごみには段ボールやペットボトル、プラスチックなども含まれる。とりあえず燃やせそうなものは全て燃やすらしい。プラスチックが燃えている時には、黒くて体にも環境にも悪そうな煙が出る。自然あふれる田舎の生活だからといって、環境にいいとは限らない。

 ものが燃え盛っているのはキャンプファイヤーのようだ。炎は不思議と見ていて飽きない。とはいえ、日差しと炎の熱気ですさまじく熱いし暑い。しばらくして部屋に引き下がると、腕や足首のあたりがどうにもかゆかった。見ると赤く腫れていた。どう見ても虫刺されだった。

 私は体質的にとても蚊に刺されやすい。同じO型のおじさんよりも格段に刺されやすい。若い女の血はうまいのだろうか。私の血は蚊の世界では名の知れたグルメなのだろうか。家系ラーメンみたいな感じなのかもしれない。食べログで星4とかあるのかもしれない。

 しかし4月から虫刺されまみれになるとは思わなかった。さすが南の島。虫はすでに活発である。喫煙者の秘密のたまり場になっている車庫にもめちゃくちゃ蚊がいるし、やたら動きの速い蠅もいる。窓を開けた隙にでかい虫が部屋に入ってきて、弟に助けを求めたこともある。自然と共にある生活とはすなわち、多種多様な虫と共存する生活である。


 昼過ぎ。釣りにまたも挑むおじさんと妹を見送り、家で留守番。弟はひとりでゲームをしていた。プログラミングのゲームが好きらしい。将来はプログラマーになりたいという。「将来お姉ちゃんとゲーム作ろう」という約束をとりつけた。

 畳の部屋でゲームを眺めながらアイスを食べ、そのままごろ寝。素敵な夏休みだ(4月だが)。祖父母は老人会に行っているので家は静かだ。お昼ご飯を食べた後にはゲートボールをするらしい。老人って本当にゲートボールするんだ、と感動。(その話を夜に電話でしたところ、「そりゃするやろ」と友人にゲラゲラ笑われる)

 

 その後部屋に引きこもって「就活クソッタレ備忘録」を進める。就活に対して抱いていた嫌あな感覚をうまく言語化できず苦戦する。最近チビたちを引きはがすコツを掴んできた。「今からお姉ちゃん友達とお話するからね」と言ってスペースなり通話なりをすれば部屋には入ってこない。しばらくうんうんと唸りつつ、書き始めたら意外と筆が乗る。更新したのでよかったら見てください。


 夕食前。おじさんたちが帰ってくる。今日も釣果はゼロ。「もう4月に釣りはしない」とぼやいていた。

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