現代日本によく似たどこか、家柄によって特別な使命を背負わされた、とある兄と妹のお話。
コテコテの王道感が嬉しい、バトルものの現代ファンタジーです。
とにかく厨二力の高さがすごい!
三つ子の魂なんとやら、誰の胸の奥にもきっと根付いているであろう、「あの頃の自分の〝カッコイイ〟のイデア」をそのまま形にしてくれる物語。
特殊な家柄、背負わされた使命、血のつながらない兄妹、およそ常人のそれを遥かに凌ぐ戦闘能力……と、この設定の盛り具合というか、徹底の仕方が本当にすごい。
ある種の定番というか王道というか、好きな人にはたまらない設定やシチュエーションがてんこ盛りです。
全体に通底するコンセプトというか、なにか「あの頃のライトノベル感」のようなものが、ギラギラ魅力を放ってくる作品でした。