冒険者登録

 えっとまずは名前はセラ……出身は南の国カント・南端の街サンドラっと……えっと年齢15歳っと性別女だね、役割はどうしようかな?


 ・前衛

 ・中衛

 ・後衛

 ・狙撃手

 ・斥候

 ・荷物持サポーター

 ・ヒーラー


「あの、すいません」

「どうしました?」

「役割が全部出来る場合は全部書くんですか?」

「一つだけで構いませんよ。ただ……全部をこなせるというのは冗談ですよね?」

「一つで良しと……あ、それから全部出来ますよ」


 うーん。ひとつだけで良いのか、それならどうしようかな? ……ってアナスタシアさんとハンスさんはまだ何か話してる。

 まあ、私は記入があるからこっちに集中しないと……


「アナスタシアさん。セラさんは全部出来ますよ」

「ハンスさん……本当ですか?」

「多分アナスタシアさんが気にされてるのは荷物持ちとヒーラーでしょう?」

「はい、荷物持ちなら怪力だったり、アイテムボックス。ヒーラーなら回復魔法や状態異常を治す魔法ですけど本当に使えるんですか?」

「間違いないよ。直に見てるからね」

「へぇ……そうなんですね」


 戦闘技能のタイプ?


「度々すいません。戦闘技能のタイプって何でしょうか?」

「戦士だったり、魔法使いだったり、盾役タンクの事よ」

「そうですか、ありがとうございます……召喚士っと、これで全部だね、書き終わりました」

「書かれている物は間違いありませんね?」

「はい」

「それでは次の作業に移ります。これに手を置いてください」

「はい」


 アナスタシアさんに言われた通り綺麗な球体へ手を乗せる。


「これは能力を鑑定し能力値をギルドカードにコピーする能力鑑定の宝珠です」

「へえ……」

「ありがとうございます。もう手を離しても大丈夫ですよ」

「はい」

「それじゃあこちらがセラさんのカードになります」

「ありがとうございます」


 名前:セラ

 出身:南の国カント・南端の街サンドラ

 年齢:15歳

 性別:女

 役割:前衛

 戦闘技能のタイプ:召喚士

 所属:なし

 二つ名:なし

 功績値:0

 ランク:F

 

 カード内通貨 ※カード所持者の【カードオープン】宣言で表示


 ・白金貨:0枚

 ・大金貨:0枚

 ・金貨 :0枚

 ・大銀貨:0枚 

 ・銀貨 :0枚

 ・大銅貨:0枚 

 ・銅貨 :0枚


 能力値 ※カード所持者の【ステータスオープン】宣言で表示


 HP   218

 MP   8912


 力    167

 体力   122

 魔力   304

 敏捷   196

 運    7

 攻撃   167(+0)

 防御   124(+2)

 魔防   304


「セラさん。まずはカードオープンと言ってください」

「「カードオープン」これはお金とか預けれるんですかね?」

「その通りです」

「お金を入れれるのは便利かも……」

「じゃあ続いてステータスオープンと言ってください」

「ステータスオープン」

「これが能力値になりま……す」


 表示された能力値を見て、アナスタシアさんが黙り込む。


「あ、あのアナスタシアさん?」

「あ……ええと、これで登録は終了です。それから今日は説明しませんでしたが、ギルドで分からない事があったら、気軽にお声かけ下さい」

「分かりました。今日はありがとうございました」

「セラさん登録が終わったようですね、早速ですが住まいの候補地へ案内しますよ」

「はい、お願いします」


 この日セラは、冒険者登録をしハンスさんから貰った土地へ家を召喚したのだった。

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