第4話
長宗我部ニラ玉 売れないお笑い芸人 黄金の腕輪、青梅線で拾って大金持ちに。
ニラ玉が敵を笑わせてる最中に、芹沢が倒す。
白い目を見せて、メジロマックイーンとかやる。鼻毛を抜いて毛を見せる。臍のゴマを綿棒でとって見せる。『オラのニラ玉食わないとコラァーッ!食べちまうぞ〜!!』
4人死亡
芹沢は新田義貞から分倍河原の陣屋で昔話を聞いた。
「元弘3年(1333年)5月8日、儂は上野国生品明神で鎌倉幕府打倒の兵を挙げた」
この旗揚げ時、義貞らは、脇屋義助、大舘宗氏、堀口貞満、岩松経家、里見義胤、江田行義、桃井尚義ら総勢でもたった150騎ばかりであったと謂われる。しかしながら、南行して利根川に至ったところで越後国の新田党(里美、鳥山、田中、大井田、羽川の各家)や、甲斐源氏・信濃源氏の一派が合流し、軍勢は7,000騎にまで及んだ。
「5月9日、利根川を越えたところで足利高氏(後に尊氏)の嫡子・千寿王(後の足利義詮)が紀五左衛門に伴われて合流、この後上野、下野、上総、常陸、武蔵の鎌倉幕府に不満を持った武士たちが次々と集まり、儂らの軍は20万7千まで膨れ上がった。さらに我々は鎌倉街道沿いに南下し、入間川を渡る。迎撃に来た桜田貞国率いる3万の鎌倉幕府軍を5月11日に小手指原の戦いで、5月12日に久米川の戦いで相次いで撃破。幕府軍は、武蔵国の最後の要害である多摩川で我らを食い止めるべく、分倍河原に撤退したのじゃ。鎌倉幕府は、小手指原・久米川の敗報に接し、儂らを迎え撃つべく、北条高時の弟北条泰家を大将とする10余万の大軍を派遣。分倍河原にて桜田貞国の軍勢と合流した。一方で儂は、幕府軍に増援が加わったことを知らずにいた。
5月15日、2日間の休息を終えた儂らは分倍河原の幕府軍への総攻撃を開始。だが援軍を得て士気の高まっていた15万の幕府軍に迎撃され、堀兼(狭山市堀兼)まで敗走した。本陣が崩れかかる程の危機に瀕し、儂は自ら手勢600騎を率いて幕府軍の横腹を突いて血路を開き辛うじて脱出した。しかし、幕府軍は過剰な追撃をせず、撤退する儂らを静観した。敗走した儂は、退却も検討していた。しかし、堀兼に敗走した日の晩、三浦氏一族の大多和義勝が河村・土肥・渋谷、本間ら相模国の氏族を統率した軍勢6000騎で儂に加勢してくれた。大多和氏は北条氏と親しい氏族であったが、北条氏に見切りをつけて儂に味方してくれた。義勝の協力を得た儂は更に幕府を油断させる為に忍びの者を使って大多和義勝が幕府軍に加勢に来るという流言蜚語を飛ばした。翌16日早朝、義勝を先鋒とした儂らの軍2万は分倍河原に一気に押し寄せ、虚報を鵜呑みにして緊張が緩んだ北条軍に奇襲を仕掛け大勝利し、北条泰家以下は壊滅して敗走したのじゃ」
芹沢は新田はどことなく藤原竜也に似てると思った。
芹沢は『DEATH NOTE』の話を新田にした。
「死ぬときに喉を押さえてアァ〜ってやるんですよ?」
「そうなのか?儂って強いって思わんか?」
「素晴らしいと思います」
義貞の話はまだ終わらなかった。
「儂は新田氏本宗家の7代当主・新田朝氏の嫡男として生まれた。生まれは
「上野って群馬ですよね?」
「群馬ってのは何じゃ?」
義貞は上野が群馬になったことを知らない。
「父は御家人をしておった。新田氏は、清和源氏たる河内源氏の一流であったものの、頼朝の時代から近親として優遇され、北条氏と婚姻関係を結んできた名門としてその名を全国に知られた足利氏に比べ、名声も官位も領地の規模や幕府内の地位もはるかに劣ったばかりでなく、その差は広がるばかりであった。ただし、対立していたわけではなく、鎌倉時代を通して婚姻関係もあり、また、失態の処理の融通などから後期には新田家は足利家に対して従属関係にあった」
芹沢は『タッチ』に新田ってキャラがいたのを思い出した。
「正和3年(1314年)、儂は13歳で元服した」
芹沢は立志式を思い出した。あのときは14歳で、後藤たちと猪苗代スキー場に行った。
「文保2年(1318年)1月2日、父の朝氏が45歳で死去したことにより、儂が新田氏本宗家の家督を継承し、8代当主となった」
随分早くに父親を亡くしたんだな?それに比べて俺は幸せだ。まだ、父も母も元気だ。
「このまえ、父と釣りに出かけたんだ」
「うん、そうなのか」
素っ気ないな?
「儂が家督を継承した頃の新田宗家の地位は低かった。新田氏(上野源氏)はもともと河内源氏3代目である源義家の四男・義国の長子である新田義重に始まり、広大な新田荘を開発していたが、儂の代には新田氏本宗家の領地は新田荘60郷のうちわずか数郷を所有していたに過ぎず、儂自身も無位無官で日の目を浴びない存在であった。加えて、足利氏と比べると、新田氏は北条得宗家との関係が険悪で、鎌倉幕府から冷遇されていた」
「はい、そうですか」
芹沢は義貞の真似をした。
「世良田満義や大舘家氏など、新田一門の面々も儂同様に所領の一部を売却していた。言い忘れたことじゃが、儂は文保2年(1318年)に長楽寺再建の際に、私領の一部を世良田宿の有徳人である大谷道海の娘・由良孫三郎影長の妻に売却している。大谷道海は北条得宗家ともつながりがあり、かつては単純に新田氏本宗家の経済的衰退と得宗勢力の新田荘への進出の一環として解されてきたが、そもそも一族の世良田氏の菩提寺であっても新田氏とは関係のない長楽寺の再建に関わる必要がない」
🛕長楽寺は、群馬県太田市世良田町にある天台宗の寺院である。山号は世良田山。本尊は釈迦如来。隣接して世良田東照宮がある。境内は「新田荘遺跡」の一部として国の史跡に指定されている。
1221年(承久3年)世良田義季の開山、臨済宗の僧、釈円栄朝を開山として創建されたという。早い時期から官寺として扱われていた。室町時代初期(南北朝時代)には室町幕府から関東十刹のひとつに列せられた。
鎌倉時代の開基~江戸時代までは新田家および足利家(鎌倉公方)の帰依を得、臨済宗関東十刹中でも大寺院であった。
徳川家の祖とされる世良田義季(得川義季)が創建したとされることから徳川家の帰依を得、江戸時代江戸幕府に起用された天台宗の僧天海により天台宗に改宗となった。
「ところでお主に妻はおるのか?」
芹沢は義貞に尋ねられて、音音の顔を思い出した。
「いや。義貞殿は?」
「得宗被官(御内人)の安東氏から妻を迎えた。名は、しまと言う」
義貞は世良田宿の掌握による経済力の強化と得宗勢力への積極的な接近を通じて、衰退した新田氏本宗家の勢力回復に力を入れた。
「元弘元年(1331年)から始まった元弘の乱においては、儂は大番役として在京していたが、元弘2年/正慶元年(1332年)に河内国で楠木正成の挙兵が起こると幕府の動員命令に応じて、新田一族や里見氏、山名氏といった上野御家人らとともに河内へ正成討伐に向かい、 千早城の戦いに参加した。儂は河内金剛山の
『太平記』には、元弘の乱で出兵中、義貞が執事船田義昌と共に策略を巡らし、護良親王と接触して北条氏打倒の綸旨を受け取っていたという経緯を示している。
芹沢は屁を必死で堪えていた。
義貞が幕府に反逆した決定的な要因は、新田荘への帰還後に幕府の徴税の使者との衝突から生じたその殺害と、それに伴う幕府からの所領没収にあった。楠木正成の討伐にあたって、膨大な軍資金が必要となった幕府はその調達のため、富裕税の一種である有徳銭の徴収を命令した。
「同年4月、新田荘には金沢(幕府引付奉行)と黒沼彦(御内人)が西隣の淵名荘からやって来た。金沢と黒沼は「天役」を名目として、6万貫文もの軍資金をわずか5日の間という期限を設けて納入を迫ってきた。幕府がこれだけ高額の軍資金を短期間で納入するよう要請した理由は、新田氏が事実上掌握していた世良田が長楽寺の門前町として殷賑し、富裕な商人が多かったためじゃ。両者の行動はますます増長した。儂の館の門前には泣きながら訴えて来る者もおった」
訴えてやるー!
「特に黒沼は得宗の権威を笠に着て、居丈高な姿勢をとることが多かった。また、黒沼氏は元々隣接する淵名荘の荘官を務める得宗被官で世良田氏の衰退後に世良田宿に進出していたが、同宿を掌握しつつあった新田氏本宗家との間で一種の『共生』関係に基づいて経済活動に参加していた。だが、黒沼による強引な有徳銭徴収は長年世良田宿で培われてきた新田本宗家と黒沼氏ら得宗勢力との『共生』関係を破綻させるには十分であった。また、長楽寺再建の完了時に幕府が楠木合戦の高額な軍資金を要求したことは、多額の再建費用を負担した儂や世良田の住民にとっても許容しがたい行為であった。儂は憤激し、金沢を幽閉し、黒沼を斬り殺した。黒沼の首は世良田の宿に晒した。これに対して、得宗・北条高時は儂に近い江田行義の所領であった新田荘平塚郷を、挙兵した日である5月8日付で長楽寺に寄進する文書を発給した。これは、徴税の使者を殺害した儂への報復措置であった。間もなく幕府が新田討伐へ軍勢を差し向けるという情報が入った。先程も申したが儂は得宗被官・
「しま殿でしたよね?」
「うむ」
『太平記』巻十の物語では、義貞は一門、郎党を集め評定を行っていたが、幕府による新田討伐の情報を得るに至って、幕府との対決の戦略を講じるようになった。最初は防戦を方針とした消極的な戦略が練られていたが、弟・
「なるほど、そして分倍河原の戦いがはじまったわけですね?」
芹沢は目の前に座っている義貞が影武者であることに気づいていない。
関戸の戦い
22日の昼には芹沢は現世に戻った。
BRAVE☠KILLER 鷹山トシキ @1982
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