第9話

学校生活が始まり、ヒナタが最初に言ったのかマヒロが言い出したのか定かではないが、俺がマドンナと同居してることは一気に広まってしまっていた。そのせいで不良に絡まれたり、イケメンに絡まれたりすることもあったが、基本的には橘ヒナタが守ってくれた。


「私のことはヒナタって呼び捨てでいいからね?」


「私もシンジって読んだ方が楽だから、

くん付けはやめるね...」


なんだか照れるなぁと思いつつ、

もうなんかそれ、カレカノじゃんと飛躍して考えてしまう自分がいた。


登下校、実はいっしょ。

カレカノではないが、同居人なので

自然と生活リズムが合ってしまい、

ヒナタが、

「一緒に家まで帰ろ...」とか「今から出かける?じゃあ

私も行く」


などと言って俺に合わせてるんだか、よくわからんが、それとも多分、あれか、絡まれるのを抑止するためだとかちらっとそんなこと言われたこともあった。

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