第6話

こうして俺らはなんの問題もなく同居生活をスタートさせた。橘ヒナタ的にはどうも俺との同居がそんなに嫌じゃないらしい。

ファミレスでの会話も、特に俺に対して気を遣っている風もなく、同居生活が始まってからも至ってふつーだった。

トイレは譲り合い。味塩胡椒や醤油さしも譲り合い。取り合いなどといった喧嘩は起きず、

ただひとつ、の難点は、

橘ヒナタが俺に対して無防備過ぎることだ。

風呂上がりはめちゃ薄着だし。

たまに、もしかしたらその、、ノープラなんじゃないかってときもあるから俺的にあたふたしていた。そして、あたふたしていたのは

俺だけでなく、学校のやつら、橘ヒナタに告白してきてたやつら、そして、一番慌てふためいていたのは他でもない、俺の幼馴染。

隣の家に住む真島マヒロだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る