第4話
「あと2、3日の間に引っ越しを終えて、
ヒナタちゃんとそのママ、と一緒に俺の家で住むことになっているからな...」
俺が特に異論を唱えるとは思っていないのだろう。ファミレスにて、父親は淡々とそう告げて、今は物置になっている部屋をヒナタちゃんの部屋にする予定。
そして、俺(親父)が寝ている部屋は夫婦の部屋になるわけだからシンジは邪魔をしないように、くれぐれも許可なく夜は入って来ないように、と念を押された。
「わかってますって...」
俺ははぁ、とため息をついてからうなずいてみせた。
そのときの顔が橘ヒナタ的にひっかかったのか、
「ねぇ、、山吹シンジくん...。
私と一緒に住むの嫌かな...?嫌だったらはっきりと言ってくれていいからね。遠慮なく言ってね」
「ほら、そんな急に同棲(同居なんて、
ビビっちゃうよねぇ?」
お、おう。
その通りだ。
学園のマドンナと同棲(同居なんかしてるなんて
幼馴染や、ほかの知り合いや、学校のやつらに知れ渡った日には何を言われるかわかったもんじゃない。マドンナがどんだけモテるかって言えば、俺が知っているだけで、俺以外の学園に在籍する男どもから告白されて、
それを片っ端から断ったっていう伝説の美少女なんだからな。
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