第3話

陰キャ眼鏡!なんて馬鹿にする幼馴染、

真島マヒロとは違う。

きちんと俺のことを名前で呼び、

かちっと目を合わせて挨拶をしてくれ、

更に、俺にきれいな指した右手を差し出し

握手を求めてくるあたり、やさし過ぎる。

男子共にチヤホヤされてるからたかびー

(高飛車)になってもいいようなものだが、

この子は人間ができている...!と心底思った。


「あ、ああ...!こちらこそ」


ぎゅむ、とやさしく握られ、

俺は女の子の手に触れたのが、確かそうだな、小学生の頃を最後に、何年生の時が最後かも思い出せないくらいだから、めっちゃしばらくぶりに触れたのだが、ほのかにあたたかくて体温っていいもんだな、と思った。

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