第2話

夏休みのある日のことだった。

いつも、いつだって、俺の家というか

正確に言うと俺の部屋に出入りして

ツンツンしつつも宿題をうつさせろ、と宣って強引に宿題を写しに来てた幼馴染が、俺の家についに来られなくなる事件が起きた。


俺はごくりと唾を飲み込んだ。

俺たち再婚することになったんだ、と

父さんは俺に新しい母さんをレストランにて紹介したのだが、その、娘がいろんな意味でヤバかったのだ。


「た、橘ヒナタ...」これは俺の心の声だった。


地元で可愛いと有名な学園のマドンナ。

他校にもその美貌は知れ渡っているほど。

ぼんキュッぽんのスタイル。

色白で、肌が透明感があるほどきれい。


「宜しくね、山吹シンジくん!」


にっこりほほえみ、俺と目を合わせて言うもんだからドキドキだった。


俺は勉強だけが取り柄の陰キャ眼鏡。

そんな、俺と、まさか学園のマドンナがこんなかたちで会話をしてくれることになるなんて...!!


それに、もっと驚くべきことは、

再婚てことはつまり、その、、俺たち、

同棲するってことよな...汗汗






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