第6話 お出かけと情報収集

シアレイジア帝国〜城下町〜


さてさてさてさて…ボクらは城下町まで来たよ。城下町は賑やかだからかな?あんまり好きではない。でも情報が沢山転がってるからね、情報収集にはもってこいなんだよね〜。


「どうだい?レイリ」「楽しい…フレア兄」「それは良かったよ!あ!レイリに見てもらいたいものがこっちに………………………」


さっきからずっとこれの無限ループ。流石に飽きた。周りに聞き耳を立ててるとある言葉が聞こえた。ボクは思わず口角をあげた。でも…それと同時に哀しくも思えた。ボクが聞いたのは竜人の国の呪われた第3王女の話。黒の髪に鱗と赤の瞳の王女。間違いない…彼女だ。なら…ボクは彼女を手に入れなくちゃいけないんだ!!


「ん?レイリ、どうした?…あぁ…隣の王女の話か…彼女自身は悪くないだろうに…」

「フレア兄…」「うん?どうした?レイリ」「呪われた第3王女…その子。ほしい。」

「……は?え…いや…得に問題はないが…母上に相談してみよう。それでいいかい?」

「ん…ありがと…フレア兄」

彼女を早く手に入れないと…母上が却下するならこの国奴族させてやる…。

えへへ…待っててね……!!


レイリと別れた後…俺は母上の所に行った。「母上よろしいですか…」

「よいぞどうしたのだフレキア」

「はい…母上。実はレイリシアが‘あの’国の第三王女を欲しまして…」

「なに…?レイリシアはおとなしい子だと思っていたが…そうか…レイリはかの王女を望むか…かの国は不穏だ。だが…王女は何も問題無しであろうに忌避されている。それに…もしかの王女が呪われておれば一番に呪われるのはかの国自身となるであろう。よいぞ、レイリとかの王女をあわせようではないか」

「はい…!!母上…!!」

こうしてレイリシアのお強請りは叶えられた。こうして皇帝達は知らぬ間に帝国を救っていたのだ。


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