第3話 転生した竜達は誓う

クルネシア王国。竜人の国。

その国の第3王女。

リネア・シュレイド・クルネシア

彼女は元は邪竜と呼ばれる存在だった。そしていまも、彼女は呪われた存在とされていた。黒く長い髪と赤く紅く…血のような瞳。極めつけには背に生えた翼と尾でさえ、黒の鱗に覆われていた。呪われた第3王女。それが彼女なのだ。だか、そんな彼女を欲する存在が現れた。

シアレイジア帝国。全ての民が集う場所。

そんな帝国の第4皇女。

レイリシア・シンロイド・シアレイジア

この世界では女同士でもデキる為、同性結婚はよくあることだ。由緒正しき政略結婚。しかも帝国との縁つなぎが弄んでいた私てあれば国王である父は飛びついたことだろう。だが私を貰ってくれるのならいいか、そんなふうに安易に彼女は考えていた。まさか…本当に自分の番が来るとは思っていなかったのだから。自分の自己評価が地面突き破ってるくらい低くなった彼女は婚約者となった番と楽しく過ごす。

それは表。

裏では番が黒いことをしていると知っても、手を出さずただ彼女を助け側にいることを彼女はえらぶことになるだろう。

そう、かつて転生を選んだ星竜が望んだ通りに、彼女は番の願いを叶え共にいるだろう。

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