第7話 言いたい事言っちゃう

「ふむ……信じ難き話だな、その日本と言う国は、レイナの様に全員黒髪に黒い瞳をして居るのか?」

「全員では有りませんが、殆どの人が黒髪に黒い瞳をしています」

「じぇっとき?とかしんかんせん?じどうしゃ?不思議な道具の事もっと知りたいぞ!レイナ作れんか?」

「無理!ゼナならもしかすると、簡単な内燃機関作れるかも」

「ゼナとは、それほどの、レイナが認める者か?」


「そうよ!お披露目会で少し話したけど、凄い知識だったよ!彼女なら技術水準の障害乗り越え、凄い事やってくれそう!


 日本の話はこれ位にして、私の領地の話をして下さい、宰相さいしょうさんに敵意を向けられてまで、領地運営する必要有ります?重鎮の皆さん方も、不満があるようですし、折角頑張っても、恨まれて敵をつくるのは嫌です」


「なにぃ!!宰相が敵意?」


「この部屋に案内しながら『本日は、私の手の回らない小村を改革して下さるとか、大天才様、精々頑張って下さいませ』って皮肉を敵意を込めて言われました」


「そんな事を彼奴やつが言ったのか」


「それに、重鎮じゅうちんの皆さん方も、冷やかな視線を送って来ました!気のせいじゃ無いよ!この身体1歳だけど、前世で死んだのよわい80歳だから」


「普通の者の3~4倍の知識が、その頭に詰まって居るのか!ドワーフ以上ではないか!!」


「知識は膨大だよ!寂れた漁村の改革だって、資金が有れば1年で大改革するよ!どうせ塩害で作物が育たず、かと言って漁業に頼っても生物なまもの、輸送途中で腐っちゃう、でしょ?

 でも私なら、塩害に強い作物の作付、海の恵みを有意義に製品化出来る!!」


「うむ!地図を見ただけで、的確な推察恐れ入った!!改革構想まで立てて、レイナの改革を是非とも見たいものだ!」


「話はエルフドワーフに戻すけど、その種族魔法…不思議な能力持ってたでしょ?」


「ドワーフで無いのに、何故知っておる!!」


「前世の知識だよ、エルフは火とか風の攻撃魔法使えて、ドワーフは攻撃魔法は其ほど得意じゃ無いけど、凄まじい力で攻撃した!」


「その通り、儂が親父殿から聞いた通りの事を、レイナは既に生まれる前から知って居ったのか······日本人とは凄まじい種族じゃな

 ゼナも同じ能力が有るのか?」

「ゼナは私以上に知識チートだよ!!」


「そう言えば、ローレル伯爵領は山を挟んだ隣だった」

「隣?でも山越大変!近くて遠いお隣って事か」

「そんな事は無い、山脈の途切れた所に縦貫道が通っておる、行き来出来るぞ」


 ゼナはお披露目が終わり、領地に帰っていった。

 ゼナの伯爵領は移動に、一月も掛かる遠くに有ると言ってた、この世界の事情から、互いに成人するまで会うことは難しいと思って居ました。


 辺境の寂れた漁村の改革!俄然遣る気に成りましたよ!!



 その前に、遺恨を残さない様に、釘を刺す!!

⦅トントントン♪釘を刺す~♪⦆前世の歌詞のわりに軽やかなメロディーの藁人形の歌を口ずさみ、ニッコリ笑顔で宰相さいしょう重鎮達じゅうちんたちを招き入れました。

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