第3話 異世界転生と言えば魔法!

 寝返り、弾みをつければ出来るよ!

「う~う~ろっこいしょ!!」

 ほらね!腹ばい亀さん状態!「ジタバタ」ハイハイの練習しますか?


 読んでたラノベ、転生して赤ちゃんの時期を、結構跳ばす作品が多かったね。

「いや違う!赤しゃん魔法の練習ちてたよ」

 転生で大切な時期、魔力量を膨大な物に出来るチャンスを、見逃してしまう所だったよ。

「あぶないあぶない!」


 記憶力凄く落ちてたけど、大好きなシリーズは、何度も読んで頭に入り込んでるよ!本好きのお話やポーションで生き延びる話、金貨を貯める話や、能力平均値のはずが基準がドラゴンで凄い事になる話、ハズレポーションが調味料ってのも好き、お金を貯めて女性奴隷を徐々に増やしダンジョンに挑むのも好きだったよ。熊の縫いぐるみ着て異世界無双するのも有ったわね。


「あぅ?ちょうか!人に生まりぇてラッキーりゃった!」

 リンゴや雑草、スライムやゴブリンに転生する可能性もあったのか!

 …そりぇはそりぇで面白おもちりょかったかも。


 と、言う事で魔力を感じ、全身に巡らせる訓練です。

「……」「……」「……」上手く出来ないって言うか、全然出来る気がせん!!


 その前に、お約束!

「しゅていたしゅオープン!!」

「……ありぇ?しょうか!はちゅおんがわりゅい!」

(ステイタスオープン)心で念じてみました。

「……」(良く考えたら、私お約束の神様に会って無い?会ったけど忘れた?いや!忘れるほどボケて無い!

 と言う事は、転生特典スキル何も無いよ……)



 ここで挫けては、前世の二の舞、平凡な日々は御免被る!!

 目指せ!苦難を乗り越え生き生き人生!!『スローライフは望まない!!』


「鑑定!」

【手】

 手だね……。


「びみょうらけれろ、鑑定はれきりゅ!」

(鑑定でも魔力使ってるよね?起きてる間中、鑑定使い続けると、魔力切れで寝ると魔力増える)


きりゅこちょかりゃ、こちゅこちゅ努力ろりょくれしゅ」

【手】【手】【手】【手】【手】「魔力しゅくな!!」ガクッ!


 気絶して、目が覚めたのは次の日でした。

「レイナ様!オッパイ飲まず眠られて、お身体に異常でもございますか?お医者様呼びましょうか?」

 ミーネに凄く心配掛けてしまいました。


「こりぇかりゃは、よりゅ授乳るにゅうは無しれ良いよ」

 ミーネ納得してない。

離乳食りにゅうちょくを食べたい」

「大天才のレイナ様は、オッパイ飽きていらっしゃる?」

 納得してくれたみたい「料理長に、離乳食作らせねば···」ミーネ独り言呟きながら、出てゆきました。


「魔力切りぇきちゅい!死にゅかちょ思っちゃ!」

「ちか~ち、リょ力ありゅのみ!!」

【手】【手】【手】【手】【手】【手】【手】【手】【レイナの手】ガクッ!

「なるほりょ」

 これを延々続けたら、読者呆れて逃げちゃうね。



 ◎◎◎



 レイナ5ヶ月、うるさい位、誰彼構わず捕まえて会話してます。

 ハイハイも逞しくやって、行動範囲が広がりました。

 鑑定では、一日繰り返しても、魔力切れ起こらなくなりました。

「よし!いよいよ本命!身体強化から!!」

 滑舌も良くなり、普通に会話出来る様になりました。


「鑑定での、魔力の流れは感じられた」

「この魔力を、身体全体に…ブウァっと…拡げるぅ!!」


「ウウォ~~ッ!!」

 これが身体強化か!!

 高速ハイハイからのぅ~「シャカシャカシャカ」掴まり立ちぃ!!

「ふにゃ~~」

「ダメじゃん!30秒しか持続出来ん!」


 せめて、あのヒーロー並の3分を目標に、頑張るレイナでした。

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