第30話 創作論

☆ 歴史小説と歴史学 ☆


 何だか最近、歴史小説と歴史学、どこまで史実を求めるか……といった内容のツイートを目にする。何か契機となる話題があったんでしょうかね。('21/08/14)


 書き手にとっては難しい課題です。歴史学上の新しい見解が示されても、賛否もあり、落ち着くまでには暫くかかるというのもありますから。('21/08/14)


 自分なりに色々調べた後だったりすると、鵜呑みに出来ない(矛盾が解決してない)状態の新説もあり、もう少し学会なり世評がどう判断するのか、待った方が良さそうというのもあります。一方で、新説を採用しないと「遅れてる人」と思われるんだろうか?!という不安もありますが……。('21/08/14)


 そう言いつつ、自分が納得できる新説には直ぐに飛び付いてたりもしてます。虫が良いんですけどね。('21/08/14)


 笑!私本太平記のとき吉川英治さんが正成の妹が観阿弥の母という話に飛びついた、という話は有名ですね。('21/08/14)


 if小説なら許されても、歴史小説となると史実を求められる。でも創作が入るからこその小説。史実と異なることがどこまで許されるのか。どこまでがセーフで、どこからがアウトか悩みますね。('20/09/26)


 上手くニュアンス伝えられないのですが、[史実を曲げるという意味ではなく]太平記の花夜叉一座と直冬の関係みたいなことです。絶対、史実と違うとまでは言いきれないけど、みたいな……。('20/09/26)



☆ 司馬遼太郎先生 ☆


 「風と雲と虹と」「風と雲と虹と」「炎立つ」「平清盛」「草燃える」「太平記」「おんな太閤記」「」「軍師官兵衛」「徳川慶喜」「花神」「翔ぶが如く」好きな大河を時代順に並べました。戦国少ないかな~。('19/12/07)


 スペシャル大河を入れて良いなら「坂の上の雲」も入る。それと「国盗り物語」も確実に入っただろうけど見てないので……。う~ん、こうして見ると、司馬遼好きってことだな!でも、小生の作風は違うんですけどねぇ!('19/12/08)


 司馬遼先生は南北朝を書いていない。いろいろ理由を述べられたようだけど、とらわれ過ぎだと思う。歴史は歴史なんだし。面白いかどうかは、最終的には読者が決めることだしね。('19/12/08)


 司馬遼先生が南北朝を書かなかったのは、水戸史観というフィルターを通さなければ、単に利己的で美意識のない内輪揉めの時代だからというもの。頷けるところもあるし、そうじゃないところもある。どの時代でも、多かれ少なかれ、何かのフィルターを通さなければ文学には成り得ないような気がする。('22/04/06)


 司馬遼先生も、司馬史観?的なフィルターを通して新選組を書かれているわけだし。先生の凄いところは、戦国時代にしても幕末にしても、司馬史観?的なものを作って書いているところ。だからこそイデオロギーを外して、南北朝の司馬史観を作って欲しかったんですが。('22/04/06)



☆ フォロワーさんから書籍化できたらいいのと言われ ☆


 ありがとうございます。書籍化!!なろうやカクヨムに投稿する者にとってはあこがれの言葉です。本作はセオリー無視で書きたいものを書いたので、残念ながら難しいでしょうね。('21/06/19)


 文字数みると文庫本8巻分(分厚い文庫本で4巻分)。吉川英治や司馬遼太郎の大先生でもない、どこの馬の骨ともわからぬ輩の作品を商業出版する酔狂な出版社はないですよね。セオリーなら適度な分量で賞に応募して出版を目指すんでしょうけど、これは本当に書きたいものを書いちゃいました。('21/06/19)


 最高の賛辞を頂き、ありがとうございます。確かにじっくりと、好きなように書いた分、構成とか拘って書けました。もし、これが紐付きだったら、「後半はもっと飛ばして」「正行の時代を増やして」「もっと敵を敵らしく」なんて、意図しないことを言われたりするんでしょうね(汗)。('21/06/19)

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