第12話 橋本正督って何者だ①

☆ 正督と正高は別人なのではないか?! ☆


 これまで橋本正督と橋本正高は同人と考え、正高はいないものとしてたけど、別人のような気がしてきた。民部大輔の正督と左衛門尉の正高。年代も一世代違うか?!('21/05/08)


 つまり、斎藤道三と同じで、二世代、二人の遺業がごっちゃになって伝わっているのではないかと。土丸城を奪取したのは正高の方で、守護になったのは正督の方では!('21/05/08)


 正高は四郎左衛門尉、弟の五郎左衛門尉が正義……正仲は九郎なので、その弟かな?!('21/05/08)



☆ 正督と正高を別人としました ☆


 この土日、再推敲完了の第44話以前のところを(今回の推敲とは別に)いろいろ修正しました。細かい用語の修正など含め、前から気になっていたところ、ほぼ全話、赤ペン入れました。('21/05/10)


 一番大きいのは、橋本正義に変えて、橋本正高を登場させたこと。正義の名を、そのまま正高に変えただけなので、読者は「あれ、名前変わった?!」って思っているかと思います。申し訳ありません。でも、ストーリーは変わりませんのでご容赦を。('21/05/10)


 正儀から度々、橋本四郎左衛門尉に文書が発給されてるので、この人が橋本惣領かと。この頃、土丸城奪取など橋本正高の活躍が伝承されるので、四郎左衛門尉は正高かと。だが、正儀が幕府に降ったとき、橋本民部大輔がいきなり出てきて四郎左衛門尉に文書を発給してる。つまり正督と正高は別人。('21/05/10)


 では、系図に見える橋本正義はだれか?! 多分、正儀の文書発給先の一人、五郎左衛門尉かと。つまり、正高が嫡男で正義はその弟!('21/05/10)


 近年、正高と正督は同人とする風潮が優勢だったし、小生もそう思ってたんですが、調べると何か辻褄が合わない。正儀が幕府に降ったとき、正武や四郎左衛門尉を差し置き、いきなり民部大輔が出てくる(新判官から昇進)。いったい何者か。('21/05/10)



☆ 興味が尽きない橋本正督 ☆


 物語の後半で正儀の命運を大きく変える橋本正督は、河内・和泉守護になったにも関わらず謎多き人物。史実では南朝守護は正儀→正督→楠木正顕と継がれるが、和田正武どころか楠木正顕にさえ先んじて、なぜ橋本家が守護になったのかが最大の謎。('21/06/19)


 橋本の惣領は正儀から度々文書が下されていた橋本四郎左衛門尉だと思う。一方1353年に惣領の橋本正高が土丸城を奪取したと伝わる。世間ではこの正高は正督だと言われる。すると正督は正儀と同世代の橋本四郎左衛門尉のことになる。それがどうかしたのか?と思われるかもしれない。が、しかし……('21/06/20)


 正儀が幕府に降ったとき、いきなり橋本民部大輔(正督)が出てきて、橋本四郎左衛門尉(正高?)に文書を下している。じゃあ、それまで橋本惣領であった人物に対し、さらに上位の立場から文書を発給した、橋本姓を名乗る正督って誰よ?!ってなるわけです。('21/06/20)


 この正督が正儀の誘いに応じて幕府に降ると、南朝は楠木伊予守(正顕)を守護に擁立。再び正督が南朝に帰参して挙兵すると、何と将軍足利義満自らが出陣する。正督の去就で右往左往する南朝と幕府。義満が初陣を飾る相手、正督の正体に興味が尽きません。

小説はその辺りを考慮して書きました。('21/06/20)

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