１２１．狐にだけ見える虎

　相手を油断させるっていうのも大事なことだと思うんだ。


　見た目はそれほど強そうでもないのに、プレーした時に圧倒的な実力を見せつけて、「こんなやつに負けたのか、俺は……」って相手チームの奴をたそがれさせたいし、「うわあああ」って地面に拳を叩きつける場面が現実で見れたら嬉しいよね。


　そうだなぁ。例えば、見るからに寝坊して来たようなボサボサの髪型をわざと作ったり、休憩中は水筒の中に入った氷だけをボリボリ噛み砕く野蛮さを見せつけたり、ね。


　ん？　なんか違うって？

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る